1.8MHZ MIcro Vert  (Feb/2017記)

 マイクロバートアンテナは、「小型のバーチカルアンテナ」の意味かと思います。上部のエレメントをコイルで短縮し、下部のエレメントは、給電を兼ねた同軸ケーブルになっています。2年ほど前から存在は知っており、チョークコイル製作用のトロイダルコアも買ってあったのですが、ハイバンドはシングルデルタ、3.5MHZ~10MHZはエンドフェッドタイプのワイヤーで運用出来ていたため、手を付けていませんでした。(動作原理も今一つ理解出来ていなかったのですが・・・)

 今回、CQ誌(2016年2月号)の座談会でご一緒させていただいたJE1SPYさんに触発され、1.9MHZでも運用してみたいという考えが浮かび、一度は、延長コイル付きのエンドフェッドを試作してみたのですが、このアンテナの場合、主要放射部分が水平エレメントとなってしまうこともあり、少し頑張ってこのタイプを試作してみることにしました。

(下部エレメントに、同軸+チョークコイルを使うアイデアは、コブラアンテナと同じ考えです)

 なお、最初から1.9MHZ用は大きいと考え、10MHZで一旦試作し、上手く行きそうだったので、1.9MHZにチャレンジしました。JA1SCWさんのHPを、参考にさせていただきました。

①上部エレメント :

 出来上がりは上記写真です。(写真はエレメントを縮めています=約1m。実際は2.7mほど)

 JA1SCWさんは根元にΦ22のアルミパイプを使っておられ、径が太い方が性能も良いのだと思いますが、私の場合はJD1に持っていて一人でグラスファイバー製ポールに載せることを考え、Φ7、Φ10のアルミパイプとΦ14の真鍮パイプを繋いで、3m弱のものを作りました。

(重さ最優先の考え方です。真鍮を使ったのは、ハンダ付けが出来るため。繋ぎは、ホース繋ぎ用の「カクダイ製強力キカイバンド」を使いました)

 コイルは、ホームセンターで「アルコールなどの試薬を入れる樹脂容器」を二個買い、ボビンとしました。ポリエチレン製で、径は45mm程度。電線はウレタン被膜で、径1.2mmと1mmのものを繋ぎ、巻き数は140回くらいです・・・周波数によって調整します。水道用の塩ビパイプが丈夫で良いのですが、これまた重量を考え・・・。

②下部エレメント

 15.2m+10.2m+6.1mの同軸(3D2V)を繋いでいます。全部で31.5mです。

③チョークコイル

 200wでの運用を考慮し、FT240-43を二個重ね、そこに1.5D2Vを23回巻きました。かなり重いです。3D2Vだと、この回数は巻けません。せいぜい14巻き程度。(最初はこれで作りました)

【仮設状態】

 家の「猫の額庭」に6mのポールを設置し、そこに載せてみました。(ポールが細いので、立て方を上手く遣らないと、しなって折れてしまいそう)写真で、ポールの周りに見えている電線は、すべてアンテナとは関係ありません。(アンテナはポールのみです) 私のところは、こういう環境なので、基本的に無線は遣りにくいんです・・・。(50MHZ以上で5Wなら・・・。7MHZに出るなら、車の上のホイップ+5Wで)

 同軸は取りあえず地面に這わせ、まっすぐ30m伸ばした場合と、とぐろを巻いた場合で、MFJ-259BでSWRを測りました。

【結果】

 出来上がり状態で、1.76MHZでSWR=1.2程度となりました。同軸を伸ばした場合と、一部をフェンスに乗っけた場合、とぐろを巻いた状態の3つで見たのですが、ほとんど変化はありませんでした。

 その状態で、上部エレメント用のコイルの電線継ぎ部分をクリップでショートしたら、1.8MHZ付近に来たので、上部アルミエレメントを若干短くして、取りあえず1.815MHZでSWR=1.4以下のアンテナになりました。(今日はここまでの調整です)

 実使用状態では、上部エレメントがもっと上になることと、同軸の這わせ方が変わってしまうので、以降は現地で追い込みします。ちなみに、同軸を縮めた場合と伸ばした場合では、伸ばした方が50KHZ程低い方の周波数で合いました。上部エレメントの重さは650gでした。

【携帯用改造】

 制作終了後、再度、グラスファイバーポールに載せてみたところ、やはり上部エレメントが重いようで、ポールが撓ってしまってどうも具合が良くありません。また、上部エレメントは縮めた状態でも長さが1.4mほどあり、JD1以外は運ぶのが難しい。そのため、携帯できるように改造しました。

※金属パイプ1m*3を辞め→3D2Vの外側の編み線部分を使い、ポールに沿わせる。

 たまたま、28MHZのスリーブアンテナを作ったときに、3D2Vの編み線部分を使って、そのまま保管してあったので、それで試めしてみました。

 径が細くなったためか1.85MHZほどに合ったので、再度コイルを数ターン加えて、目的の周波数に入る様に調整しました。重量は350gと半分くらいになり、しかもポールに沿っていて、大層良い感じです。運搬上も、コイルを持って行くだけ、の感じで具合が良い。結局JD1もこれで遣って見ることにしました。ちなみに、コイル繋ぎ部分をクリップショートして、3.5MHZにも出られることを確認しました。 

【調整方法】

 グラスファイバー製のアンテナポールに上部エレメントを固定し、コイルの位置が顔の高さくらいになるように設置します。同軸はそのまま垂れ下がったままでOK。アナライザでSWRを見て、エレメント電線長さとコイルタップで、目的周波数の10KHZ下あたりに調整します。(上部エレメントは短くしない方がバンド幅が取れます)。

 次に、ポールを上方に1m位伸ばして測定、この辺りで目的の周波数に合うように、ポールで上下をしながら追い込みます。その辺りから更にエレメントを上に上げても、同調周波数はあまり変わりません。

 

 上部エレメントの長さとコイルのタップ位置、同軸の長さの3つのバランスが大事だそうです。(特に今回は、同軸の長さが効いた=160mで31.5m、80mでは16.3mでした)・・・15.2mと16.3mの1.5D2Vを連結。

 なお、160mは周波数が離れた2か所が運用許可されていますが、同時に両方はカバーできません

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