今日は6年に一度の御柱祭の日で、朝9時から里曳きが始まり、村は賑やかでした。

空は快晴、22度にもなる暖かい日で、トンボさんもいっぱい飛びました。ハイバンド用アンテナのエレメントに列になってとまっていました。（写真は１匹だけど Hi）

 

　このコンテストは12時始まり18時終わりなのですが、ずっとJARTSの続きを遣っていて、開催日なのを忘れてました。

　15時過ぎからCWで参加し、ほぼ昨年と同じQSO数でした。

 

　諏訪ではどの神社でも、その四隅にご神木である御柱が建っています。寅年と猪年に建てるのが習わしで、村人が共同作業で建てるのに意義があると思われ、かれこれ400年以上続いているとか・・・。

 

　山から木を切り出し、急坂を落とし、里を曳いて、最後に建御柱という作業をして神社境内内に建てるのですが、氏子が乗ったまま立てるので危険が伴います。十分な下準備が必要です。

 

　御柱を動かすときに必要なのが、木遣り歌と音頭取りです。まず歌が披露され、その後にラッパ隊がマーチを演奏して、それに合わせて「よいしょー、よいしょー」という感じ。綱引きを遣るのに近い作業です。なにせ、皆が一度に力を出さないと動きませんでしょう？

 

　むろん、昔はラッパ隊は無かったのでしょうが、昭和の頃からですかね？　軍隊で使われていたラッパが採用されるようになって、合図として演奏されているようです。

　太鼓とラッパの音が鳴ると、妙に血が騒ぎます。Hi

 

 

 

　ネット画像で探すと演奏が聴けますが、どなたかが、「木遣り歌はいいが、ラッパは祭りにそぐわない」とおっしゃっていました。

　が、ラッパも大事なんです。

 

　村の若い集がやれる演奏は、ラッパか太鼓でしょう？　野外で、オーケストラの演奏で応援するわけにいかないし・・・、なんせ、諏訪の集全員が混ざれるお祭りなわけだし、庶民のための祭りな訳ですし・・・。

 

　ちなみに私は中学時代は吹奏楽部でトランペットを吹いてました。トランペットもラッパの一種ですが、ピストンが３つあって、西洋音階がすべて出せる。でも、楽譜が読めたり音合わせができないとならず、一角に吹けるようになるには、それなりに時間が必要です。

　その点、ラッパは違います。ピストンがない。なので、ドとミとソの音しか出ませんが、持ち運びは便利だし、丈夫でもあります。

　軍隊のような即席集合に近い状態で動かなければならないような集団では、（誰がいつ、いなくなるかもしれないんだから）、集団が音頭を取れる楽器として、

１）誰でも演奏できる

２）音が遠くまで届く

３）難しくなく、すぐに演奏できるようになる

４）小型で運搬が楽

５）簡単に作れ、安い！

というのが、どうしても必要かと思われます。

　程よい性能の金属の無かった武田信玄の時代には、ホラ貝や陣太鼓だったのでしょうけど、ラッパはラッパで、これは近代の賢い発明だと思うんですよね。

 

　消防団の面々が持つには便利な楽器だし（皆さん素人さんです）、音が大きくて音頭を取るには便利だし・・・。

　ちなみに曲としては、３音しか出ないのでリズムだけで曲想を出すことになり、難しい曲は弾けません。これは太鼓もしかり。

　で、消防団のような素人集団が演奏をすると、これが、何とも言えない祭り感が出てくる・・・！。

 

　御柱を黙って運ぶお祭りでは、熱気を出すのは難しいと思うんです。曳いたり休んだりのリズムが必要だし、待つ時間は退屈で単調な訳だし、立ってると疲れるし。

　最初は素朴な曳行だったものから、次第にあれこれと尾ひれが付いてきて、今のような形態になったんじゃないですかね？

 

 

 田舎の小さな集落ですが、神社前広場には200名以上の人が来てました。

（写真は建御柱の準備中に撮ったので、少し少なく見えますが）