[Plan]
今回初めて、一人ではなくて、友人と共に旅行に出かけてみることになりました。ご一緒するのは、JA7XBGさんです。彼のコールサインは8Q7XB。いつものようにFT8/CWでQRVしたいと思いますが、8Q7は、つい先日、ドイツの方が運用をされたばかりですし、お空のコンディションも豪く厳しいみたいなので、のんびり遣りたいなあ、と思っています。
モルディブは小さな沢山の島からなる国ですが、南北に大変長い。帰りに空港で地図を買ったのですが、左のような感じで、環礁のほとんどは海面下で(色の薄い部分)、高さのある部分が島となって海面から浮き出ている感じです。モルディブの最高海抜は2.4mとか! 島も周囲数百m~数キロという小さなものが多いです。
今回のデスティネイションは、エンブドゥVillageと言って、南マーレ環礁にあります。小さくて見づらいですが、左の図では、黄色が国際空港のある首都マーレ(北マーレ環礁の中の一つの島)、赤がエンブドゥです。北緯4度くらいだそうです。
ちなみに、空港前の船着き場からエンブドゥまで、10人乗りくらいの小型の船で約20分でした。もし他の島を選んだとすると、一旦、水上飛行機に乗って移動し、そこから船になります。
今回のような目的では、エンブドゥは非常に便の良い場所だと思いました。
[Result]
出がけに焦って、PCのACアダプタを忘れてしまいました。そのため、FT8の運用が厳しくなり、どうしようかと思いましたが、ホテルの従業員の方が、ちょうど私のパソコンに充電が可能なアダプタをお持ちで、それを借りて充電をさせてもらい、一日に3時間程度、運用ができました。
エンブドゥはノイズも少なく、信号は綺麗に入ります。私はFT8で運用しましたが、8Q7XBさんは各バンドでのFT8/CWの他、18MHZSSBにも出られて大活躍でした。コンディション厳しい昨今ですが、SSBでJAやEUと交信出来たのには、大変驚きました。
写真は、帰りの船から見えたエンブドゥ島です。
8Q7NH:結果的に7日から9日の運用=137QSOs on 40m,20m,17m
[運用概要]
例によって午前中は厳しく、午後になってコンディションが上がるパターンで、JA時間の19時から21時ころに18MHZのコンディションが良く、8Q7XB、8Q7NHともに、十二分にQSOを楽しめました。また、14MHZはほぼ一日OK、3.5MHZと7MHZは夜が良かったです。21MHZが日本の夜中に開けたりしましたが、南太平洋では、ときどきそういうケースもあります。24MHZおよび28MHZはウォッチしておりません。
160mは、YCやJA、TA等を見ることができました。5月でも綺麗な信号で、コンディションの良い日もありました! (日によって差がありました)
初日はコンピュータの電源アダプタ問題ですったもんだし、8日にアダプタを借りて再度運用開始したら、9日には突然、無線機の送信ができなくなってしまいました。そのため、8Q7NHとしては運用時間は限られました。本格的な無線機故障は、今回が初めてです。
[ライセンス]
決められた書式の申請書に、日本の免許の英文コピー+パスポートコピーを添付してメールで申請します。比較的容易に取得できますが、費用の支払いが現地の通貨となるため、支払いとライセンス受け取りは旅行会社にお願いしました。(いつもながら、STWにお願いしました) 政府への免許料はUS16$でした。
入国通関時の説明のために、メールで送ってもらった免許のコピーを持参しました。免許には、使う無線機の型式と個別番号が記載されます。
モルディブ政府のアマチュアライセンスについては、以下を参照ください。
http://www.cam.gov.mv/amateur_lic.htm
なお、政府のHP「Service」の項の「Transmitting Station Licence Application」の項目は、アマチュアとは別ライセンスのようです。
http://www.cam.gov.mv/HF_equipment.htm
私たちは最初、この項目の中の 「HF Equipment」の項目を見てしまい、モルディブでは75W制限でHFのみ? と考えたりしたのですが、実際にはリニアを持って行って運用している局や6mでも運用があるようです。アマチュアRADIOの申請書に、出力電力を表示して申請する方式です。
[アンテナ問題]
今回もマイクロバートを建てたのですが、海岸のすぐ端を狙ってやっていたら、旨く行きませんでした。どうもやはり、コイルの周辺2mくらいのエリアの中に木があると、SWRが下がりません。それであちこち探して、空が空いている場所を見つけることで対応しました。
今回の設置で上手く行ったので、キリバス以来の宿題が解決できたように思います。
[観光編]
今回の旅もSTWさんに依頼しました。当初、トラギリで申し込んだのですが、エンブドゥが空港のあるマーレに近く、また、静かで素敵なホテルということで提案をいただき、こちらに決めました。
ホテル滞在だけではなくて、船で海に出てみたり、マーレも見て来れると良かったのですが、今回は忙しく立ち回ることはしないことにして、ずっと島で過ごしました。
なので、以下の記事はエンブドゥVilllageの写真紹介になります。滞在はすこぶる快適で、蚊は見かけませんでした。
(蚊がいるとすると、人口の多い都会ですかね? いずれにしても、デング熱に気をつける必要があります)
滞在客は多くが欧米の方々で、リゾートそのものでした。皆さん水着で、リーフで思い思いに泳いでいました。(私らほどには蚊を警戒していないご様子)
気になったのは、島では鳥さんや虫を見かけない事でした。また、リーフでは釣りは禁止だそうです。
(私は釣りはやりませんが、興味のある方のための情報です。船でリーフから出ての釣りはOKで、サンライズと夜のガイド付きツアーが企画されています)
4月までは乾季だそうですが、5月から雨季に入るとのこと。日中は雨はなかったですが、夜はかなり激しいスコールが来ました。でも、地面が砂場で水が浸み込み、翌朝は何事もなかったかのようです。
[WiFiと水、食事]
当初、ホテルでのWiFiは有料では? というような情報もあったのですが、結果としては無料でした。パスワードで入る形式です。ただ、日本のように早いわけではなく、幾分か遅め、と感じる程度でした。(苦にはなりません。少し遅い、と気が付くくらいの速度)
ただ、在島されているお客さんの使用が集中する「朝飯前の30分や夕食前の30分」は、目に見えて遅くなります。
水は、海水から作るシステムのようで、雨水を貯めている設備は見られませんでした。水は2リットル瓶2本が、半日に一本支給される感じです。
(スコールの時の雨の勢いは凄いんですが・・・)
食事は大変、良かったです。メニューが豊富だし、パンもカレーも旨い! 夕食時には通常のものの他に、ASIANやMONGOLIANや、Easten&Westenなどのテーマが取られて、日々違う料理が楽しめます。
食後にはスイカやマンゴー、バナナ、オレンジなどの果物やケーキ等々、毎日、デザートが食べられますし、種類も豊富で新鮮でした。また、食後に美味しいアイスクリームが週2回、食べられました。食事はほぼ、文句がない感じでした。
ビールは小ジョッキ一杯で、500円~600円の間。コーラは300円~400円の感じでした。
(コーラが高めですが、オーストラリアやニュージーもこんな感じです)
夜遅くまで営業するバーも併設されておりました。
以下、順次写真説明です。
1)マーレの空港ロビー。観光客がいろんな島に分散するので、その手配が行われます。
2)ツアー会社のブースが並びます。税関での荷物も、さっという感じで通過しました。
3)空港の出口が船着き場。船はこういう夜の海面を、時速40kくらいで走って行きます。
水上飛行機の乗り口は、逆の方だと聞きました。
4)エンブドゥのマップはこんな感じ。小さな島で、歩きで20分くらいで回れます。
5)フロントレセプションは親切で、いろいろと対応してもらえました。
位置的には、4)の写真のオレンジ色の辺り、島の中心部が共用設備です。
水色がコテージ。木々の中に点在する感じでした。
日替わりで観光ツアーがあり、マーレやドルフィン見学などのツアーにも参加可能です。
6)辺りにはこういう大きな木が! 最初、アンテナを建てる場所に苦労しました。
7)お庭が綺麗です。
8)同じく
9)食事は大きなドームの中で。部屋ごとにテーブルが用意され、朝、昼、晩の3回、食事が
できます。メニューは豊富で、飽きが来ませんでした。
10)海が綺麗です。お洒落な船も。
11)拡大するとこんな感じ。
12)海のお魚さん。水が澄んで綺麗でした。リーフでは、釣りはできません。
13)エイもいました。水が澄んでいて、特に午前中はお魚がいっぱい見られます。
(午後は波が高かった)
14)尻尾の長いトカゲさんが・・・。すぐ、逃げます。
15)こんな色の奴も。
16)泊まったお部屋。
17)部屋の中では、こんな感じで運用しました。
18)部屋のサイドに建てたアンテナ(マイクロ・バーティカル=2本立ってます)
19)船の着く場所です。建物の向こうにマーレの街並みが見える。
20)海辺に立ったハイバンドアンテナ(マイクロ・バーティカルです)
21)最終日の朝日
22)水上コテージも16ルームあり、部屋の外のベランダにアンテナを建てる手もありかと思います。垂直系なら何とかなりそうです。
兎に角、海が綺麗でした。