今日は朝から天気が良いのですが、気温は正午になっても２度。冬ですね・・・。

　ARRL10mコンテストのログを提出した後、屋根に上がって14MHZのアンテナを設置、その後、カール・ベームさんのシューベルト「グレート」を聞きながら、MX-P50M周りの工作をしています。

 

　私の頭の中では「工作モード」と「オペモード」というのがあり、それが何かの拍子に切り替わります。

　オペは最近はパラオで2000QSOもしてきたので、頭の中のオペで使う部分が疲れてしまったらしく、ARRL10mの際もうまく働きませんでした。で、今朝は「工作モード」に入っていて、工作をしているとすんなりした気分で居られます。

 

　時間効率を上げる癖が抜けず、一緒に何かをしていたい気分で、「グレート」を掛ける。この頃は、音楽は、「短音階と長音階の和音が微妙に入れ替わって、まるでクリムトの絵のように微妙な色合いの世界が切り替わる」のが好きですね。

　シューマンのピアノ協奏曲などは（主に3度の）転調が天才的で、あれこれ転調して行っているうちに、今どの調に行っているのか分からなくなってしまう。(でも、その分、イ短調に戻ってきたときには、何か安心感があるけど・・・）

　その点、ベートーベンとかシューベルトは悩まなくて済みます。ベートーベンのピアノ協奏曲はどれも好きです。

 

　で、何故「グレートか？」というと、どこかノスタルジックで、若い頃のことが沢山思い出される・・・。また、長いから、作業の最中に中断がない・・・。他の指揮者の演奏も聞けなくはないけど、速度（テンポ）が合わないことも多くて、結局ベームさん指揮の演奏に落ち着きます。

 

　14MHZのアンテナ（7mHダイポール）は上手く行ったので、今後のQRVは楽。28MHZの大王烏賊は、すぐには良い方法が思いつかないので、構想を練ってから。

 

　身の周りに物が増えてしまったので、午後は散歩の後、部屋の片づけです。

 

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　音楽視聴ついでに、小澤征爾さん指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによるブラームス第一番を！

 

　実は普段は音楽はなるべき聞かないことにしているのです。理由があります。長いフライトの時、映画を見るのは嫌なので音楽を聴く。そういうときに、余りに膾炙しているのが嫌なんです。新鮮味がないと困る・・・。

 

　さて、その小澤征爾さんの欧州公演の時の演奏！　最初っから、

「えっ、なんだこれ！」

 

　音の迫力が違います。それに、次の音はこう来てほしい、というのにピッタリ嵌って音が来る！

　弦も良ければオーボエもいい、何てったって、（いつもは問題の起こりやすい）ホルンが自信を持って高らかに歌っている。演奏が進むにつれてすっかりブラームスに嵌ってしまい、いつの間にか涙が・・・・。

　若いころの小沢さんの溌溂とした指揮、それに応える演奏家たち。ワクワクとして皆が乗っている感じが、こちらにもビンビン伝わってきました。

 

　うーん、久しぶりに晩秋の深み、っていうのを感じた午後でしたね。