3月9日20:55成田発のKLM便で、リスボンに向け出発しました。ウクライナとR国の紛争によって、自由圏の航空機はR国上空を通過できなくなり、KLMの話では、「アムステルダムまで南回りとなって航続距離が長いので、インチョンで給油に立ち寄る」との話でした。
成田からインチョンまでの飛行は順調、空席も目立ったので「まだまだコロナの影響があるのかな」と思いました。
(写真は空からのリスボンの街並み)
インチョンで乗客は荷物を持って空港に降り、荷物検査を受けて再搭乗。空港で2時間ほど待ちましたが、席に戻ってみると、空席は埋まっていました。インチョンからのお客さんがあったようで、それが意外と多かった。
定刻より搭乗開始が10分ほど遅れ、機内に入って、「さて出発だなあ」と期待したのですが、なかなかドアが閉まりません。しばらくして機長のアナウンスがあり、荷物が上手く積めていない、とのことで、出発は30分ほど遅れるとのことでした。
(飛行機は左右バランスを考慮して荷物を積載しないと、離着陸時に危険なのだそうです。以前に、JAL機でも、そういう説明を聞いたことがあります)
私の場合は、アムスで降機後、リスボン行きにトランジットするのですが、その乗り換え時間が1時間20分しかありません。どうも嫌な予感がしました。
焦るまま30分が経ち1時間経っても、なかなか状況が進展しません。そのうちに遂に2時間が過ぎてしまいました。
で、外を見ると、貨物室のドアが大きく空いている。機長のアナウンスによれば、「荷物の過剰積載で飛べないので、これから荷物を下ろして出発します・・・」
いやあ、参りました。
どうも問題は、空港の業者の仕事にあるらしく、こういう飛行機で、過積載なんて、本当にある?
(でも、そういえばセウォウル号のときも過積載で、大きな事故になった・・・)
「遅れるのは仕方がない、飛行機が途中で落ちるのよりも良い」と考えつつ、リスボン到着後にアソーレスまでさらに2時間20分ほどのフライト予約をしていることを思い出して、さて、その予約をどうしたものかと気になって仕方がありませんでした。
結局、機はインチョンを2時間半遅れて出発、中国⇒カザフスタン⇒カスピ海⇒黒海⇒トルコ・ルーマニア⇒チェコ上空をギザギザ気味に飛んで、アムステルダム・スキポール空港に2時間半遅れで無事に着いたのですが、それからが大変でした。
難しい空港・スキポール
どの空港でも、飛行機が遅れると「乗り継ぎ」が厄介な仕事です。通常はこういう場合は、航空会社がスタッフを準備させ、最短時間で乗り継げるよう計らってくれます。成田でもグアムでもシンガポールでも、手厚い感じの誘導を受ける。通路さえわからない人もいるわけですし、イミグレーション通過がある場合などはなおさら。よく分かったスタッフが最短の通路を選んで誘導してくれるからこそ、次の便はあまり遅滞なく問題なく出発できる。ですが、スキポールでは、そういう人が誰もいない!
トランジットでの荷物検査場までの道も、先頭の乗客の進む通りに付いて行くだけだし、検査後は乗り継ぎ客多数のコンコースに出るだけ。航空会社のインフォデスクも見当たらず、どうしてよいかが分かりません! あれこれ聞いて、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてしまい、あっという間に30分やそこらは経ってしまいました。
で、見つけたインフォーメイションデスクは、こじんまりした場所で「自動受付機が幾つか並び」、それで自分で入力して対応しろ! ということらしい。周囲を見てもスタッフは2,3名しかおりません! 既に行列が出来ていて、私も慌てて空いてる機械に取りついたのですが、ボタンを押してゆくと「スタッフを呼べ」となる。
これじゃあ、役に立ちませんでしょう・・・。
人員削減が目的なのか分かりませんが、本日二回目の「参りました」になりました。
結果として、難しい対応をしなければならない場合は、「まずは機械でQUEナンバー」を取って、別の場所にあるカウンター前に並ぶというやり方なんですね。それを理解するのに30分も掛かってしまいました。
で、スタッフが言うには「リスボン行きは、今日はマドリード経由の1本しかないので」とe-チケットを出してくれたのですが、そのチケットを持ってイミグレに並び、親切な「同じくリスボン行き」のおばさんに教えてもらって「RAPID」ラインを通過後、ゲートまで走ったのですが、「機はもう出てしまったのでT2カウンターに行け!」
ああ、いやはや・・・。
そのT2カウンター前には20人以上の人が列を作り、皆、困った様子でした。飛行機の遅れは、本当に厄介なんです。パリへ向かう日本人の青年は、スタッフに機械で乗り換えの便を探してもらったのに、パリ経由大阪行きの便を指示される始末・・・。
私の場合は一回目の失敗で勉強していたこともあり、QUEナンバーを得て窓口に並び、賢くて凄く手際の良い女性スタッフのおかげで、「あと5分で出発するダイレクト便の席が採れたので、C1へ走って行って!」
便が遅れるたびに、毎日こういう大変な仕事が行われるんですね・・・。
ちなみに、スキポール空港のフリーWifiは、ウイルス検知ソフトに刎ねられます。また、AUの「世界どこでも定額」は繋がりませんでした。なので、この空港で期待していた「キャンセル依頼」は出来ませんでした。電話は言葉の問題もあって試さず、スマホもインターネットには繋がりませんでした。
(リスボン行きの機の出発直前に、セキュリティソフトの「今回だけ見逃す」をクリックしたら繋がったのですが、時間がなくて何もできなかった・・・)
雲海の上を飛行
リスボン行きの737は無事に舞い上がり、本日一番の感じの良い飛行でした。アテンダントの男性の対応が大変良く、乗客にも親切・・・。こういう対応ができるのに、スキポール空港でのフライト変更対応は少しスタッフ不足になっていて、非常に残念に思いました。
この日の大陸は雲海状態で、その上を飛行機がいっぱい飛びました。みな、速度が早い。リスボンには結局、当初より4時間遅れで到着、アソーレス行きが出発した後だったので、航空券変更・キャンセルはできず、別な航空券を買ってアソーレス行きに乗りました。(手数料だけで載せてくれたようです。18ユーロ支払いました)
リスボンの空港で時間があったので、PCや携帯に充電を行い、リスボン空港のWIFIでネットに繋げ、メールを見ていたら、突然AUの「世界定額プラン」が繋がりました。日本出発前に「予約制度を使うと費用が安くなる」を見つけて、試しにアソーレスを予約してみたんです。そうしたら時間が来たのか、リスボンで繋がった。でも、いまいちAU世界定額の仕組みが分かりません。
リスボン⇒アソーレスは満席でした。いつも通りに順調でしたが、予約していたタクシーもキャンセルが効かないものだったので、空港で普通のタクシーを頼んで宿に向かいました。
こうして信州の家を出発してから約39時間掛かって、ようやくヨーロッパの西の端まで辿り着きました。でも、今は無線を遣る元気がなく。明日からですかね?
(今、現地時間の0時で、これから寝ます)
ちなみにコロナの様子ですが・・・。
・家から成田までは、駅のホームでも街でも99%の人がマスクをしています。
・飛行機のフライトアテンダントはマスクはしていません。女性スタッフがしている
ときもありましたが、時間でいえば半分程度。
・インチョンの航空会社の地上スタッフは、マスクをしていませんでした。
・飛行機の乗客は、日本・韓国・中国など、アジアの人以外はマスクをしていない
感じでした。
・スキポールでは、マスクをしている人は1%ほどしかいません。インフォデスクに
並ぶようなときには、掛けている様子でした。
・リスボン空港及び機内でマスクをしている人は一人か二人(そのうちの一人は私)
ヨーロッパでは、コロナはもう過去の話、という感じがしました。逆にマスクをしていると「発熱でもしているのか?」と疑われる感じもします。
今回は遅延騒動対応もあり、コロナに掛かっている可能性もある気がします・・・。無事に日本に帰られるといいけど。
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karinn (土曜日, 11 3月 2023 08:27)
兎に角ポルトガルに到着してお疲れ様でした。準備した無線が順調でありますように。