コペンハーゲンのホテルは、空港のすぐ前のComfortを取りました。朝7時のロンドン行きBritish Airに乗らないといけないからです。朝3時半に起き、歩いてチェックインに行ったのですが（5分で空港のロビーまで行ける）、4時半まで受け付けが開かないとあります。セルフチェックインも、ほとんどのエアラインが対応しているのに、なぜかBritishのみ無し。仕方がないので一旦ホテルに戻り、ブログを書いたりして再度、空港に向かいました。

　Britishはコペンハーゲンでは凄くマイナーな航空会社のようです。（JALやANAは、そういうマイナーなところとの提携で、ヨーロッパでは存在感が薄い）

　既に窓口には大勢のお客さんが並び、かなり待たされてからチェックインとなりました。

　その後は一旦、ロンドンに向かい、ヒースローで乗り継いで（この乗り継ぎが電車を使う厄介なもので、さっさと移動しないと乗り遅れる）、羽田へと向かいました。羽田便は快適で、何と30分も予定より早く到着しました。最後は、ホッとしましたです。

　イルリサットで飛行機を待つ二日目の夕方、アイスランドエアーを待つ日本人の方と行き会いました。その方は会社勤めの頃からヨットを遣っており、単独で太平洋を渡ったり、南極海まで行ったことのあるとのこと、もう本当にびっくりしました。お年は私より4つ上、ですが、身体には張りがあり、表情も健康そのもの！　大層、羨ましく思いました。

　私が事情を話すと、彼はこの町でもっと待っているのだそうで、もう4日になる、とのことでした。これからアイスランド経由でオスロ☞スバーバルまで行くのだそうです。凄い計画だなあ・・・。

　その方によれば、イルリサットもヌークも霧が出やすい、氷河の氷が海に入って海水温が下がるのだそうで、その影響で霧が滞留する。こういう気候の場所では、高度な運行システムが揃っていてスケジュール通りに飛んで歩くような飛行スケジュールは期待できないんだな、と、改めて思い、事前の調べが不足だったなあ、と反省しました。

　その方も今後の予約を決めてしまっているようで、実は4日の滞留は厳しいんだそうですが、この先、上手く計画が繋がって旅が継続できることを心から祈りつつ、お別れしました。

　もう一人の方とはロンドンからの帰国便でお話しする機会があったのですが、一流企業の副事業部長をされているような方で、若い時から海外での仕事が多く、いろんな場所に住んで仕事で苦労をされたお話を聞きました。こういうお話が聞けるのが、旅のいい所ですね。 

　イルリサットのホテルはお高いです。一泊35,000円から100,000円位。日本だと、10,000円くらいの設備のお部屋でです。

　天候不順でフライトキャンセルが起こると、航空会社はこういう額を負担することになります。今回は私も2泊お世話になったのだけれど、コペンハーゲン↔イルリサットはビジネスクラスでチケット購入しており、その額から思うに、損はさせてはいないと思うのですが・・・。

☞フライトキャンセルの際はホテル代、タクシー代の他、食事券を出してくれますが、

　　食事券は使用せずタクシー代も請求しませんでした。ともあれ、極地に近い所での

　　会社経営は大変だなあ、と、心底思いました。

　空港で夕方まで待ってフライトキャンセルとなり、「イルリサットのホテルは今、満席で空きがありません」と言われるのは辛かったです。また、町までのタクシーは電話をしても、空いている車がないと「自動アナウンスがあるだけで切れて」しまいます。北緯60度を超える場所で、夜は誰もいなくなる空港でこれを言われると、心理的に非常に辛かったですね・・・。