昨年11月、パラオからCQ-WWコンテスト(CW)に参加しました。その時はヘボオペにも関わらず2,000を越えるQSOが出来、さすがに世界一のコンテストだなあ、と感心致しました。

　CQ-WWは「自エンティティの局以外との交信が有効」で、ルールが大変シンプルです。オールアジアのように相手に制限があると運用の幅がかなり限られますが、そういうことがない。それで、今年も出来たらどこかから運用したいなあ、といろいろ検討してみたのですが、なかなか良さそうなところが見つかりませんでした。

（パラオは何回も出ていますので、他の場所からも出てみたくなります）

　そんなおり、以前からメールでの遣り取りのあるJA3AVOさんから、

「以前に運用したことがあるFMは、FM5BH／ローレンさんが非常に親切で親しみのある方なので、頼んでみたら」とのメールをいただき、早速、連絡してみました。

　すぐに返事が来て、

「その時期は私が友人2人と一緒にコンテストに出る」とのことで、「やっぱりCQWWだと、人気のあるコンテストステーションは埋まってしまうんだなあ」と思いつつ先を読んだら、「4人でマルチオペを予定しているが一人足りない、おまえ、どうだ？」

　これには本当にビックリしてしまいました！

　おそらくJA3AVOさんたちが運用された時の日本人オペレータの印象が良かったからかと思いますが、私は何といっても一度も会ったことのない人間ですし、手腕も2，3流のオペレータです。受けて良いものかと、暫く考え込んでしまいました。

　でも、もしこの機会を逃すと、一生、マルチオペでの参加はできないだろうな、という気もして、恥をかくことは覚悟のうえで、参加を申し込むことにしました。

　FMはWのお膝元で、W同士の交信は点数にならないコンテストですので、もの凄く呼ばれることが想定されます。CWはWPM=25がやっとの私では話にならない。ですが、PHONEなら何とかなるか、と腹をくくることにしました。

　コンテストリーダーはF5VHJ／アルバートさんで、早速、コンテスト運用に関してのメールが送られてきました。プロパゲーション、使用するソフト、ルール、目標とするQSO数など。できれば水曜日から準備して、金曜20時からのスタートに合わせたい、とのことで、私も水曜日に到着する便で、マルティニークに向かう事となりました。

　私としては、コンテストはPHONEなら700QSOくらいできれば御の字で、今回もそのくらいで、と希望して当初のメールを出したのですが、アルバートさんの目標は遥かに上です。なので、コンテスト中はベストを尽くせるように頑張りたいですが、できればFM/M0JHQのコールで、FT8かCWで、JA局とQSO実績が残したい。たとえ数局でも、と思っており、水曜・木曜・金曜のJAとのコンディションが期待できる時間に、まずはCWでのオペを試みようかと思っています。

　なお、この記事はパリのシャルル・ド・ゴール空港で書いています。R国上空は通過できないとのことで、今回のフライトは北極回りでした！

　早く戦争が終わって平和になってほしいものです。

※航空券上の事情もあって、今回はパリ→グアドループ→マルティニーク→フランス領ギアナ→パリと回ります。