（事情）

　今年のオールアジアンDXコンテスト（CW）はT88以外の場所から出ようかと考え、いろいろと検討をしてきたのですが、結局良い案が見つからず、昨年同様T88からの運用ということになりました。

　背景としては、昨年だいぶ頑張って1,738QSO、100万点には達したのですが、JAの本格派コンテスターの方がV8から出られて2,200QSOを越えるような実績で、「自分がどれだけ頑張っても、そこまで到達は出来ないなあ」と思ったことと、T88からは過去に何度も出ているがために、JA側でQSOしていただく方にとっては、新鮮味を感じていただくことが難しい・・・。

　そんなわけで、オセアニアかアジアのどこかの国からQRVしようと考えたのですが、ライセンス取得の問題や、一人で行くがためのアンテナの問題（携帯アンテナしか運べず、性能が出ない）、感染症罹患に対する問題、等々を考えてみると、結局、T88に勝る場所無し、の結論となってしまいました。

(コンテストナンバー問題)

　オールアジアンDXコンテストの場合、「01」を使っても良い、とのことで、「数字を打つのは時間が掛かって、ロスが大きく」、コンテストで勝とうとするならTと打つのが最善かなあ、とも考えてみたのですが、実際はその時間は、結果には関係ないですね。今回も年齢を打つ方が多く、今のルールで問題ないように感じました。

(概観）

　初日は21MHZからスタートし、WRM=26に挑戦して、最初の2時間は100QSO/時間ほどで快調に進みましたが、その後は60以下に下がってしまいました。初日はそれでも昨年よりも若干リードしていたんですが、やはり7MHZと3.5MHZの信号がノイズ＋リンギングっぽい音で苦労しました。ローバンドはMVの方がクリアに聞こえ、局数も伸びるのですが、今回はそれを建てる元気なし・・・。

　日曜日も昨年同様に進んで、特に午後の28MHZなどは「凄く弱い信号なのにクリアに聞こえる」状態が続き、楽しい時間が過ごせました。

　一方、21MHZは土曜日に局数を伸ばしたこともあってか、あまり返答が無かったですが、信号としては驚くような強度で入感していました。

　夕方に入って7MHZを始めてから暫くして停電になりました。このところパラオでは水不足が背景にあり、日曜日は停電をするようです。20:30頃に止まったのですが、その時点で昨年よりは50QSOくらい多くQSOしていました。が、停電がいつ復活するか分からず、寝てしまいました。（昨年は月曜朝0:30まで遣っていた）

　その結果、今年はトータル1,665QSOで、昨年より73QSO少なかったです。

 （例によって、アジア圏外の局からのコールも多く、CWでT88はオセアニアだ、と説明をするのも厄介で普通にQSOをしていますので、コンテストの実QSOは減ります）

　今のアンテナでの信号の届き具合から考えると、この辺が限界かなあ、という感じです。私はオールドスタイルの「1TX＋1アンテナ」での運用しかできませんで、複数周波数での同時オペレート（SO2）の局には全く叶いません。

（コンディションの良い時に複数周波数で進めるのが得策なのは良く分かるんですが、今の状態でも信号を採るには苦労しているので、私にはまず無理）

　今回のトピックスとしては、XV9や9N、EX、JTからもコールがあり、嬉しかったです。T88でのDXCCも少しずつ伸びています。 

（追記）

　月曜日はアンテナの確認などをしてから、日本に帰ります。