昨日、叡王戦第5局が行われ、伊藤七段が勝利しました。実はこの対局は対局場所が甲府市のホテルで私の家からは近いこともあり、19日の前夜祭か20日の大盤解説会に参加しようかと目論んでいたのです。パラオから帰ってくるのが18日の夜なので、ちょっとしんどいのですが、スケジュール的には何とかなる、と考えました。

　ですが、以下の理由から前夜祭参加は取りやめ・・・。

１）参加費20,000円で食事が付くけれど、100名参加で椅子に座りっぱなし。

　　その椅子から他の場所に写って写真を撮るなど、できそうにない。

２）藤井さんと伊藤さんは短い時間、対局方針を述べるためにステージに登場するが、

　　すぐに退場・・・。

３）今、日本ではコロナが復活しつつあり、食事会での感染の可能性大。

 

　では大盤解説会は？

１）参加費5,000円で参加者が多く、やはり椅子に拘束される。

２）大盤解説は時間が長く、また、どこでも見られ、ネットでも中継がある。

３）椅子に拘束されて、マスク付けながら長時間座っているのは苦痛・・・。

 

　私は高校3年生のとき、県の将棋選手権で団体戦で準優勝し、その際の新聞社の決定で個人戦に出場資格を得て、白樺湖畔の或る大学で行われた全国大会に行きました。

　その際に、大山名人と関根八段の公式戦が別会場で行われたのですが、それを間近で見せてもらったことがあります。この時は、大会前夜祭で丸田将棋連盟会長ともお会いできておりますし、その後の福島でのアマ将棋名人戦では、当時まだ4段だった島さんともお会いしております。

　今も将棋ファンではあるのですが、実力はアマ初段に手が届くかどうか、という程度で、実地対局はせず、新聞やネットで、気になる棋譜を見させていただく程度です。

 

　で、藤井さんの将棋ですが、ネットで紹介されているとおり、常人やコンピュータソフトも考え着かないような神業的一手を数々編み出し、それが非常に大きな「ハッとする一手で驚きが大きく」、私もそれに魅了されています。藤井さんが八冠を維持されることは私にとっても大きな願いではありますが、その一方で、誰かがタイトルの一角を崩してほしい！という気落ちもありました。

 

　実は4月のNHK杯の最終戦で、藤井さんは負けています。終盤の一手でミスをした！

NHK杯は最後30秒将棋になるので、神の藤井さんも失敗する可能性が高いのです。

 

　人間の脳は、或る一定の時間が無いと、「良い結論を導き出せない」仕組みになっています。

１）まずは情報入力のステップがあり、

２）それを脳内で演算処理する（コンピュータとは違った方法です）、

３）その後、結論決定思考を経て、結論が出る。

　２）と３）には時間が必要で、特に２）から３）には少し間を置かないと、冷静に客観的に見て妥当な結論が導き出せない。数学の試験で回答を得る時も、将棋の一手を決める時も、同じような状況になります。

　藤井さんが負ける可能性があるのは、考慮時間が短いケースです。

　なので、今回の叡王戦は、挑戦者には一番タイトル奪取の可能性が高い公式戦なんです。私の第5戦の予測は、5:5から6:4で伊藤七段有利、というものでした。

 

　ともあれ、伊藤七段、初タイトル、おめでとうございます！

 

　今日は日中は雨降りの予報で、気温も16℃程度。家に籠る一日ですね・・・。

　昨日、追加のトウモロコシの種を植木鉢に仕込んだので、来週辺りに芽が出てきてくれるといいなあ、と期待しております。