【計画】
毎年、JARL主催のオールアジアンDXコンテスト(CW)には出ることに決めており、今回は運用地として、ベトナムを選びました。ベトナムはJAの方の運用が確認できており、ライセンス取得もできそうです。7K1BIBさんのHPやVARC(ベトナム無線連盟)のHPを参考にして免許申請を行い、無事に免許がおりました。(VARCの会長さんに大変、お世話になりました。深く感謝しております)
行く先はホイアンです。ホテルにも運用について説明してOKをいただきました。平日にはFT8、休日はCWをメインに運用したいと思っておりますが、一つ申請時にミスをしまして、21MHZの運用許可を書き忘れました。本当にこの頃、歳、取ったのかなあ・・・。
ホイアンは世界遺産でもあり、足を延ばせると良いなあ、と思っております。
ベトナムと日本は2時間の時差があります。
[コールサインの件]
ホイアンには従来は3W3が割り当てられていましたが、ルール改正が行われて、外国からのオペレータには3W9が割り当てられることになりました。
[Result] JA=68% Asia=29%
CW = 20
FT-8 = 345
(7MHZ,14MHZ,18MHZ,28MHZ)
[Antenna] Micro Vertical
[Rig] TS-480HX (70W~120w operation)
[Comment] Receiving was so difficult because of the heavy tropical white noise . Especially CW were difficult.
[運用概要]
6月14日の10時に成田を経って、5時間20分のフライトでベトナム・ダナンに着きました。今回はベトナム航空の飛行機です。A321は左右分けの6席並びですが、737より椅子の幅が広くて座り易かったです。ディスプレイは共同の小さなもののみ。ほとんど眠ってました。
ベトナム航空の飛行機のカラーは青ですが、遠くから見ると地味に見えます。近くで見ると、輝く青なんですけれど・・・。その後、迎えの車でホイアンに向かい、無事に宿に到着しました。バイクが凄く多いです。
[6月14日(木曜日)]
14MHZ/7MHZのFT-8で運用したのですが、インドネシアなどの近場は楽に交信できるのですが、JAは結構きついです。70Wくらいでも、確率半分くらいでコールを貰えません。一応、4回までのコールはしているんですが(2分で一旦、送信が切れる)・・・。実績は28局でした。
[6月15日(金曜日)]
朝5時に目が覚めたので、やはりFT-8で運用しましたが、カザフスタンやベルギー、チェコなどが入感しました。ただ、こちらからコールを掛けても取ってもらえず、ストレスになりましたね。
最初は7MHZ、のち14MHZで出たのですが、あっという間にフェードアウトして、周波数が上へと上がります。21MHZは聞こえましたが、ライセンス問題で聞くのみ。
こちらの時間で午前9時頃に諦め、ホイアンの街の観光に出ました。(観光編に)
お昼に戻って、14MHZがよく聞こえたのでFT-8で運用しましたが、18時40分ころから突然凄いノイズに見舞われ、終了です。後は少し7MHZで運用。
※70Wから120Wの出力を、相手とコンディションに応じて変えて運用していたのですが、14MHZ運用時に下げるのを忘れていたら、チョークコイルが過熱して動かなくなりました。この場合、熱で1.5D2Vの内部のスチロールが溶けて網線とショートし、そのチョークは使えなくなる感じで故障します(テスターで測ると、中心線と、外側の編み線とがショートしている)。
実はJD1で同じことを経験していたので注意していたつもりだったのですが、大失敗です。チョークは2個持って来ているので、以降はもう一個の方で遣っています。
[6月16日(土曜日)]
朝の3時半くらいに目が覚めたので、7MHZで運用しました。FT-8の画面をよく見たら、昨日の夜の7MHZ運用の際にログを14MHZにしたままで記載してしまいました。こういうとき、WXJTは変更ができないんですよね。(なので、CTESTWINで修正) どうもこの頃、不注意が目立ちます。
朝の7MHZは比較的順調で、JA各局とも交信が進みました。こちらの朝7時からオールアジアが始まりましたが、どういう訳か7MHZは全く信号無し。14MHZはかろうじて数局聞こえ、何とかQSOできました(タイ、台湾、中国、ロシア)。兎に角ノイズが凄いです。常に59で、CW音は蚊の鳴くような音、上記の局と交信する相手局は聞こえませんでした。(特に、JAの信号が聞こえません。アンテナは2階ベランダのMVです)
10時を過ぎて何も聞こえなくなってきたので、18MHZを聞きました。こちらも何にも聞こえません。CWのCQにも全く応答なし。FT-8の周波数も閑古鳥でしたが、暫く踏ん張っていたら、ときどきピーキーにコンディションが上がり、JA局と続けて交信が出来ました。ようやく通算で、200局を越えました。お昼の時間は、どのバンドもほとんど無信号です。ジリジリと言うノイズばっかり聞こえています。(赤道が近いとよくあることです)
午後はオールアジアを聞いたりFT-8を見に行ったりしていましたが、特筆すべきは28MHZのFT-8で結構交信ができたことです。ビックリしました。ベランダの藤棚みたいなところからヒモで垂らした2mくらいの長さのアンテナです。たいしたもんだ!
夕方から例によってノイズが凄くなり、7MHZCWを聞くも、兎に角しんどい。7000から7013くらいはノイズで音にならず、7015から7038くらいまで何とか聞こえてくるのですが、近場の局ばかりで、彼らが相手しているJA局はまず聞こえません。どうしてなんですかね? ちょうど電波が電離層で反射して戻る位置が日本にないのか、凄く変な感じです。
V73でFT-8を運用した時は、JAは50W程度でも応答が沢山あり、ずっと忙しい時間を過ごせたのですが、こちらではほとんど待つばかりです。オープン時間もほんの少し。腕と肩が疲れてしまい、夜は疲れ果てて寝てしまいました。。
[6月17日(日曜日)]
朝の5時半くらいに目が覚めました。夜はどうも不調で寝たり覚めたりしてました。首の周りの筋肉が凝っていて調子が悪いです。
朝方は7MHZ、14MHZに信号がなく(15日が一番良かったように思います)、18MHZのFT-8を見に行ったら、DXをコールするJA局が沢山聞こえました。(いずれも私とは交信済の局でしたが)
で、アンテナを張り替えて出てみました。暫くコールを貰い、7時20分頃フェードアウトしました。どうもバンドのコンディションが上手く把握できないままです。
今までずっとドン曇りのお天気でしたが、今朝は快晴で素晴らしい空が見えています。でも、暑くなりそう! 日中は暇なのでビーチまで散歩のつもりですが、熱中症に気をつけないと・・・。
(MSNの天気予報では最高気温38度とかなってますね・・・本当かしらん?)
散歩から戻って28MHZFT-8で出たのですが、インドネシア局からのコールはOK、JAはこちらでは見えるのですが、なかなか取ってもらえません。そういうパスなんですかね?
でも、しばらくしたらスポット的にですがコンディションがあがり、QSOできました。
その後18MHZ、14MHZと降りたのですが、これは調子が良いな、と思っていたら急に雨が降り出し、雷ゴロゴロです。誘電も怖いので、一旦アンテナを下しました。残念!
その後、1時間以上ゴロゴロ遣っており雨も続き、アンテナが濡れて整備にも時間が掛かって、交信は進みませんでした。
[6月18日(月曜日)]
昨日の夕立のときは写真のような感じでした。明るく見えますが、たまたま雨が止んだとき撮ったので・・・。雷さんは続けてゴロゴロしたままでした。
いよいよ最終日です。
夜中の0時過ぎに目が覚めたので14MHZFT-8を聞いたらヨーロッパ局が! 2局、QSOできました。
朝は6時には信号が見えたのですが、2分過ぎたら急にノイズが強くなりフェードアウト。その後の18MHZも全くダメで、1時間待って1局との交信のみでした。
今日は昨日行けなかったビーチへ散歩です。
朝から晴れて非常に暑い日で、ビーチまで2時間ほどの散歩でしたが、非常にしんどかった。戻って18MHZで2QSO(FT-8)、のち28MHZでCQを出すも、0QSOでした。
夕刻に14MHZもしくは18MHZでコンディションが上がり、幾つかQSOができました。
T6TMがQRVしていたようで、JAでは凄い混雑だったようですが、ベトナムでは毎サイクル4局くらいしか見えませんでした。
宿を経つ時間ギリギリまで運用しましたが、飛行機の時間もあり、UST1100頃QRTしました。
沢山のコールをいただき、ありがとうございました。
[ベトナムの電波事情]
FT-8で交信できた3W9XGさんからメールを貰い、彼のQRZ.COMの記事を読んでみたところ、ベトナムではホワイトノイズが大きく、受信に大変苦労されているようです。都市ノイズではなく、熱帯性のもので人工のものではないと思いますが、兎に角、CWのような信号が減衰して届く感じで、信号レベルが非常に低いです。14MHZで友人に頼んで周波数を決めてCWでやり取りしたところ、こちらの信号は599で届き、彼の信号はカスカスの状態でした。こちらは4m長さのベランダ上のMVで、向こうはかなり高いタワー上の3エレ八木です。
ということで、ベトナムでは受信が非常に厳しいということが理解できました。こういう事情は、実地に経験しないと呑み込めませんね・・・。勉強になりました。
その後、JA1UIIさんからもレポートをいただいたのですが、JAからのコールが、どうもこちらには届きにくい感じです。(無信号の時が多い) この時期、FT-8でも厳しいんですね。
It was so difficult to catch signals in Vietnam because of the tropical white noise . CW signals were very week . Also FT-8 .
I am sorry , I could not return to many station's call .
[観光編]
ダナンは大きな都会で、飛行場も大きいです。街に出ると、道は3車線ですが、車よりもバイクが多く、交通事情はかなり大変です。信号のある交差点が少なく、ロータリー形式が多いのですが、回る部分がなくて単なる4差路に近い。なので、凄く危ない・・・。
カトマンズほどではないですが、ここも都市計画が現実に追いつかなかったのかな?と思いました。大通りは快適に進みます。南に向かいます。
※帰りの時間は夜だったため、ダナン市の写真は撮れませんでした(映像が流れて絵にならなかった)。ですが、ダナンの夜景は非常に綺麗でした。写真左上の橋から見える川の上には遊覧船も浮かび、街の照明も色とりどりで綺麗! ダナンは周辺に観光地や山も多く、お勧めかと思います。若い街! という感じがしました。
帰りは国内便でダナンからハノイ空港を経由したのですが、ハノイは空がどこかにじんでいる感じで、空気汚染があるようです。宿のスタッフもそれが嫌で転職したと言っておりました。どこか空気に饐えた臭いがあり、気になりました。
※After evening , Danan was very beautiful with nice dramatic lights !
PS)ハノイから成田までは787-9で、ゆったりしていて快適でした!
[ホイアン]
ダナンから車で約40分、ホイアンは歴史のある港湾都市で、古い町並みの部分は世界遺産になっているそうです。(写真左半分下の、黄色い部分。近くを川が流れている)
今回取った宿はAnVillaと言って、ホイアン郊外の東側の砂州にあり、田圃の中の集落の中の数件の家からなり、普通家屋です。二階にベランダがあり、周囲は池だったり家だったり田圃だったり。写真で赤星で示した辺りですね。
[AnVilla]
In Hoi-an city , there are many Resort Hotels , Homestays , Villas . But Anvilla is designed as we are in very ordinary Vetnamian house . There are 4 Studio type houses near the river , and , I thought these are very comfortable to stay . (Started from 2017 !)
Staffs of Anvilla are very kind and they speak English well . We can eat very Japanese like food with rice , also we can swim in the pool in front of the reception .
ちなみに、料金は安かったです。部屋代が一泊5000円ほど。ダナン空港から車で45分くらい掛かりましたが、送迎費用は片道2400円ほどでした。また、滞在中の食事はすべてホテルで採りましたが、4泊で5000円ほどでした。南太平洋の島々と比較しても、とても考えられない値段でした。
(南太平洋では、だいたい一泊15,000円から、高い所で30,000円近くします・・・)
蚊を心配しましたが、一度も見かけませんでした。
[ホイアンの古いタウンを見に]
15日の午前中はお空のコンディションも今一なので、ホイアンの古い町並みを見に行きました。宿からは3kmとちょっとということで、暑いこともあり、徒歩で約1時間掛かりました。
(宿では自転車も貸してくれますが、私は自転車が苦手)
1)砂州にある田圃
2)田植えが終わる頃でした。日本のように列状に植えはしないですね。
3)途中で見た、壁の中に作りこまれた造り物(顔はドラゴンぽいですが、馬風の四つ足です)
4)古い町並みの地図(歴史地区はオレンジの部分ですが、すごく広いです)
[ホイアン TRAN PHU周辺の歴史地区]
ようやく歩道に「TRAN PHU通り」の名が見えました。ここら辺りが世界遺産かと思います。途中から車はオミット、その先でバイクもオミット。歩行者+自転車道路ですね。
道の両側には、お店がたくさん並んでいます。服屋さんがあったり靴屋さんがあったり、絵を売っていたり花屋さんだったりして、兎に角、凄い数のお店・・・。百のオーダーで効くのかしらん? こんなにあって商売になるのかしら? と思うくらいです。金曜日の平日なので、そんなにお客さんは来ていない感じで、店番の人が暇そうにしている店が多いですが、メインの通りと交差する通りを見ると、結構人が歩いている。世界のそこらじゅうから観光客が来ている感じでした。
メインとなる場所は来遠橋のようで、ここはチケットコントロールになっていました。また、通りに幾つかの廟があるのですが、柱には漢字が描かれています。華僑の人たちの造った廟だそうです。
ちなみに、ホイアンは服と靴が有名だそうで、買い物ならぜひ、服か靴を、と勧められました。値段も手ごろだそうです。
1)ホイアンに来た!
2)服はセンスがあります。お店もいっぱい!
3)ベトナム風の服が並んでいました。
4)町はランタンで有名とのこと(毎月、旧暦14日にフェスティバルがあるそうです)
(下の8つの写真)
上段
1)来遠橋は、中は大勢の人で混雑してました。
2)THU BON RIVER の水辺の景色が良いです。
3)人力車(自転車)で、座っていても街を移動できます。
4)陶器の人形が、沢山見られました。
下段
5)遠くに山が見えます。ボートにも乗れる。
6)綺麗な街並み。
7)沢山の種類のランタンを売ってました。
8)帰りに、屋台の昼めし屋さんを見かけた。バイクで来るお客さんでいっぱいです。
[Cua Dai Bridge]
6月17日、今日はビーチ方向に散歩に出ました。空は雲が半々くらいで、ビーチ方向が晴れ間が多い。だいたい海岸まで歩きで45分だそうですが、道を間違ったようで、海岸に出られずに大きな橋に出たので、そこで写真を撮って帰りました。
1)道の上にカンピンタンが! (カエルの干からびたの)
2)店に何となく似た文字が。
3)道端で魚を干していました。
4)橋の説明かと思います。凄く長い橋で、川幅も広い。
5)川の下流方向(遠くに山が見えます)
6)川の上流方向
7)手前の三角州の水辺。日曜日ということで、沢山の人が水遊びに出てました。
8)こんな笠を被って出かけました。
[An Bang Bearch]
6月18日、朝9時前にビーチまで散歩に出ました。空は晴れて、たいそう暑いです! 昨日は道を間違えたので、今日はそれを確かめて宿を出ました。ビーチまで歩きで30分ほどでしたが、暑いので休み休み。写真を撮って帰りました。
ビーチはどこも似たような感じですね。(私は山には登りますが、泳がないので海には縁がありません。景色を見るだけ)
以下の写真は、
1)宿の北を流れる川(左手に宿から行ける東屋が見えている)
2)ビーチ手前の、公園(廟があった)に建っていました。
3)ビーチの周辺にはリゾートホテルが並んでました。
4)途中で行き会った水牛さん