[Plan]
Short & Small QRV : FEB/10 , 12
CW & RTTY for CQ WPX Contest
[Result]
7MHZ CW = 1
10MHZ CW = 2
14MHZ CW = 2
18MHZ CW = 10
21MHZ CW = 16 , RTTY = 37
※QSO with JA = 0%
QTH: Sliema Malta
RIG:TS-480HX(70w operation) , using Ctestwin Program
Antenna: Micro-vert . (2.5m pole on the balcony)
※ClubLog is OK . LoTW: After returning to my home .
I do not issue my QSL Card this time .
If you need a paper card , please send me a request by e-mail .
[計画]
日本の冬は南半球では夏ですが、オセアニアについては、容易な準備で行けそうな所は行ってしまっています。寒いところは苦手なので、「地中海なら暖かいだろう」と計画しました。イースター島でお世話になったSTWさんの「ひとり旅ツアー」にマルタがあり、お値段もリーズナブル。それで今回は観光半分の気持ちで、出かけることにしました。
ホテルでの運用許可を貰いましたが、ベランダ利用であることと、昨今のコンディションを鑑みて、40m/30m/20mでの運用を目指しました。
[ライセンス]
昨年末、CEPTの条項で「長期滞在者」については、相互運用の道が開け、日本の1アマは運用許可が出るようになったようです。ですが、私の場合は短期滞在なので、どうなるか分かりませんで、「日本の1アマとFCCのエクストラ免許を持っている」旨、メールで問い合わせたところ、
「FCC免許でOKなのでコピーを送ってください」というメールをいただきました。その証明で、今回のコールサインでの免許をいただきました。(費用は無料でした)
免許期間はマルタ滞在中のみ。周波数によって若干違いますが、400wまででした。ですが、ホテルでの運用なので、100w以下での運用です。マルタ政府からは、大変スムーズな発給をいただき、心より感謝しております。(実際は70wで運用)
[方法]
指定書式の申請書に記入して、関係部門にe-mailで送ります。その際に、運用場所と持ち込む機材の記載が必要です。(緯度/経度の記入が必要で、先に運用場所をFIXする必要があります。無線機は型式+S/Nも。アンテナ形式の記入も必要です)
[運用概要]
[FEB/10]
朝方21MHZCWに出たのですが、信号が非常に弱く苦労しました。16交信できたのですが、ほとんどはロシア局でした。その後、14MHZ/10MHZ/7MHZと下がってみたのですが、どのバンドもほとんど信号がありません。あっても非常に弱い。やはりビルの中に近いアンテナだと、駄目なようです。今までの海外ペディで最も少ない交信数でした。(周波数が下がるほど厳しい感じです)
9Hは他にも出ている局があって、7MHZではその局でも559くらいの聞こえ方でした。受信機が故障してしまったかのような感じでした。
[FEB/11]
当初より、土曜日は世界遺産を見に行く予定を立てており、この日は観光デイです。こちらに住んでおられる日本人ガイドの方の案内で、世界遺産であるヴァレッタの街と青の洞門、それに、巨石神殿群のうちのハジャール・イム神殿を見学してきました。何しろ大理石がいっぱい採れる島。沢山の石垣もあって、非常に勉強になった一日でした。
16時に宿に戻って、21MHZRTTYにQRVしてみたのですが、聞こえたのは3局のみ。綺麗に信号は入るのですが、コールしても全く返事がありませんでした。(目と鼻の先のイタリア局にも見向きもされず)また、その局が交信している相手は全く聞こえません。やはりアンテナの性能が良くないようですね。明日は18MHZと21MHZ他でCWを試して、今回のQRVは終了の予定です。
[FEB/12]
昨日は上記のように書いたのですが、午前中に21MHZでRTTY信号が良く入ってきていたので、そのまま試みました。サモアで佐久間さんに教えていただいたソフトはまだ使い方がよく分からないので(ログがN1MMのため)、今回もMMTTYでの運用です。強い信号はロシア局で、他は少なかった。結局、呼び周りをして36局、CQを出して1局、交信できました。21MHZはコンディションが悪いかと思ったのですが、さすがにRTTYのコンテスト局は強力で、日曜午前の時点で800とか1000とかの交信数の局もありました。そういう局のアンテナに助けられた感じです。中東が最遠で、JAは全く聞こえませんでした。
呼び周りのRTTY運用はVFOつまみを回す手間が多くて疲れるので、その後、18MHZのCWに出てみましたが、日曜日はホテル前の道(小広場)で、大きなオーディオアンプで演奏や演説があり、それが部屋までガンガン届いて受信に苦労しました(Hi)。 その後、ヴァレッタまでの道のりを半分ほどのところまで散歩してきたのですが、土曜に食べたお魚がオリーブオイルでの料理のようで胃が痛くてしんどく、ホテルに帰ってからは運用はしませんでした。オリーブオイルは、物凄く苦手なんです。
[アンテナについて]
アンテナは、2.5m長の釣り竿ポールに電線を這わせたものです。バルコニーに置きましたが、下に落ちないようになるべく部屋側に置き、ポールと電線、足の部分をロープで部屋側に止めています。バルコニーは窓から1.5m出ており、上下がコンクリート。お隣との間に金属製の壁があり、頃合い、シールドルームに入っている感じかと思います。(もしくはトンネル)
思う存分、無線を楽しむなら、やはり空中に広々とエレメントを設置できる場所を選ぶべきかと思いました。
(出発前は、バルコニーの天井がなく、空に開いてる想定をしていて、5.4mの長さのポールが上げられたらいいな、と思ってました)
[反省]
初めての地中海でした。アンテナについて、こういう感じの設置は初めてだったので(家でベランダに設置する場合は、完全に導体が家屋から外に出ている)、やはりアンテナは設置の方法が大事だなあ、と痛感しました。今後の移動の教訓としたいと思います。
なお、宿泊したプレルナポテルは、従業員の方も親切で大変雰囲気が良く、朝食の種類も豊富で(バイキングです)味も良かった。部屋は簡潔ですが、清潔でした。
[観光編]
マルタは主に二つの島からなっています。写真右下の大きい島がマルタ島で、左上がGOZO島。今回は本島の南東側を観光しました。
マルタのメイン都市はヴァレッタやスリーマ、セント・ジュリアンなどで、これらの都市は島の北東部の入り江のある部分に集中します。良港があるためです。一方、島の南側は断崖が多く上陸には向かないため、大きな都市の発達もなかったそうです。空港は島の中央付近にあります。
世界遺産になっているヴァレッタは17世紀以降に作られた城塞都市で、主な活躍時期は18世紀です。大理石(と言っても柔らかい種類)の岩質のため、石を一定の形にして切り出しては積み上げる、の形で、主にオスマントルコの奴隷(兵)を使って建立されたそうです。写真のような石垣がありますが、日本とは違った作り方。この堀で60mの深さがあるそうです。表面は滑らかで、とても登れそうにはありません。
街の通りの様子はこんな感じですが、ちょうど2月10日が聖ヨハネのお祭りだったそうで(出発まで慌ただしくて、気が付きませんでした。昨日でした!)、今は片づけが始まっているところです。
土曜日のためか、少し人通りはありますが、お祭りの翌日でもあり、ゆったり感がありました。
街の中央付近の大聖堂と兵器庫を見ました。その当時の甲冑が収められています。鉄製でものすごく重そうです。剣も銃も沢山、展示されていました。甲冑には弾を受けて凹んだ痕もあったりして、実際に使われたものだそうです。
昼食は、島の最も東に当たるマルサ・シロッコの街でいただきました。町は鄙びた感じの漁村で雰囲気がとても良い。港に小さな船が浮かび、人々も素朴に暮らしている。この辺りは中世には侵攻を受けやすかった場所だそうで、街にはアラブ系の言葉の場所が沢山あるそうです。
空を見ていただくと分かるように、急に暗くなってきました。雨が降りそうな気配です。
昼食後、島の南部へ向かいました。駐車スペースから5分ほど歩いた場所が青の洞門のビューポイントです。写真のような見え方ですが、下までは60m以上の落差があり、あの海に7~8人乗りのボートで漕ぎ出すかと思うと、ちょっと心配。また、移動の途中から雨も降ってきて寒い。ということでボートは遠慮しまして、次の神殿へと向かいました。
青の洞門から徒歩でも15分ほどの場所に、巨石神殿群があります。大理石で作られたもので、石の重さは最大で20トンだそうです。大きさは一辺5mほどもある。この遺跡はエジプトのピラミッドよりも古いものだそうです。紀元前にこういうものが作れていた・・・、人間て、凄いですね。
マルタ観光のハイシーズンは夏だそうですが、夏は暑くて草が参って茶色になってしまうそうです。今は緑で、花も多い。2~3月は寒いわけでもなく、私としてはお勧めの季節なのではないかと思います。二人で来れば、ホテル宿泊付でツアー料金が6万円!というコースもあります。ニュージーランドが航空券だけで10万円ほどと考えると、信じられない安さです。
通常はもう少しお客さんが多いそうですが、キプロスからのエミレーツ(777で300人は乗れる)便でマルタに降りたのは40人ほどでした。
写真は空港から歩いて5分のところ。最終日の帰りに撮りました。