[RESULT]
7MHZ CW = 157 , SSB = 35
10MHZ CW = 152
14MHZ CW = 125
18MHZ CW = 70
21MHZ CW = 47
50MHZ = 0 (Only Watch)
※IOTA Contest = 152
※JA=85%
[Rig] FT-857DM (50w)
[Antenna] 7MHZ,10MHZ=Micro Vert. 14MHZ,18MHZ,21MHZ=Single Delta Loop
いずれも4F建てビルの屋上に設置
[QTH] Minami Daito Island AS-047 (ホテル吉里さん)
[経緯]
夏枯れの時期であることと、ユナイテッド航空のマイレッジが8月で切れてしまうことから、今回は国内移動を考えました。(点数が少ないこともあり)
沖縄/北海道から候補を探したのですが、マイレッジが使えるのが[便の多い空港]のみだったため、追加の費用の少ないことも考慮して南大東島を第一候補に選びました。が、もともとここは、一度は訪れたいと思っていた場所でもありました。
ちょうど7月最終週にIOTAコンテストが開催されることもあって好都合です。ただ、今回は国内移動のため50W免許となり、移動局用に持っているFT857DMは使い慣れておらず、その面では心配を抱えたままの出発となりました。
那覇で乗り継ぎをして島に到着してみると、さすがに暑く、外に出ると日差しが強い! 出発前の東京が涼しかったこともあってか、到着して暫くして体調不調になってしまい、昼の暑い時間に寝ているようなことになってしまいました。その日は暫く部屋で涼み、そのうちに回復して、その後は通常通りに運用できました。
[リグ問題]
857の操作ですが、やはりRITが使い慣れません。それで、パイルするような時間でも、RITはほとんど使わずにオペレイトしました。(UP指定をせずにオペレイト)
今回はそれでも何とか対処ができたのですが、今までに経験したVK9CやVK9X、ZL7の時のようなパイルだと、隣接周波数からの電信音の抜けがあることもあり、しっかりした対応ができないように思いました。2局程度の混信でも信号が繋がった音になりやすいし、近接で強力局が出てくると、2KHZ幅くらいでキンキン鳴ってしまいます。フィルタのせいですかね? このマシンは軽くて移動には便利ですが、そうした面で使いにくく感じました。(川崎の家で50MHZのコンテストで出ると、やはりこうなってしまいます。また、音が籠った感じがして、私には聞き辛い)
[アンテナ]
宿への運用お願いの際に、[アンテナ一本の設置]でお願いしたこともあり、7MHZ、10MHZ、14MHZ、18MHZ、21MHZ用アンテナを載せ替えながら運用しました。バンド切り替えは、その都度、屋上に上がって行いました。
マイクロバートは、ほぼ目的の周波数に合っているのですが、チョークコイル付近の線が地面に近いかどうかで100KHZくらい中心周波数がずれます。なので、チョークコイルから2mくらいの部分の同軸(1.5D2V)の設置の仕方で、周波数合わせを行いました。7MHZ用と10MHZ用は、SWR=1.2以下に下がり、すぐに運用開始できました。
[運用概要]
50Wでの国内運用のため、7MHZ主体と考えて準備してきたのですが、IOTAコンテストでは最初に14MHZで運用し、さらに21MHZを聞いたら行けそうだったのでトライ、また、最後は7MHZに戻って運用しました。結果ですが、コンディションは厳しく、ヨーロッパはほとんど聞こえませんでした。Wとは交信ができました。また、AS-047は初! とメールを下さった局もあり、大変嬉しかったです。
コンテスト中、中国大陸の局は強く聞こえていたのですが、コールしても取ってもらえないことが数度ありました。私だけではなく、他のJA局も同様だったので、パスの問題(送受信で信号強度が大きく異なる)かと思います。
ちなみに、IOTAコンテストはコンテストナンバーが長く、[小電力+それなりアンテナ]のペディション局には辛いルールですね。14MHZでは[コンテストナンバー送付中にも、小フェージングで途中が聞こえないような現象]もあって、今回は聞き返しが大変多かったように思います(皆さん、そういう感じでした)。
できれば、599AS047程度で済ませてほしいです。いかがでしょうか?
[観光編]
南大東島は、那覇から約360kmの洋上に浮かぶ島で、サンゴ礁が隆起してできた島だそうです。周囲は21KMほど、よって頑張って一日で一周も可能です。島の海岸はいずれも十数メートルの切り立った崖で、明治33年に初めてここを訪れた開拓団も、非常に苦労して上陸したそうです。それは今日でもほとんど同じで、陸に上がるのには、船に設置されたクレーンで、荷物も人も釣り上げてもらうのだそうです。
飛行機は毎日2便、那覇からコミューターが飛びます。写真は、南大東島空港とボンバルディア製の飛行機です。
島の最も主な産業は製糖業で、一面に亘ってサトウキビが栽培されています。写真は、島の南部にある日の丸展望台から見た風景ですが、緑の部分はサトウキビ畑です。土は赤土で、全島、どこでもこの色でした。
夏は猛暑だそうで、野菜が育ちません。現在、島の女性の方主体によるプロジェクトが起こされ、地産地消の試みが始まっているそうです。島の首位全域にわたって防風林が設置され、村内からは海は見られません。
[星野洞]
島の北西のごく普通のサトウキビ畑の下に、星野洞という鍾乳洞があります。入口はさもないのですが、中に入ると素晴らしい自然の造形に出会えます。あまり宣伝をしていないようですが、この島では一番の観光の場所と感じました。いろいろな成り立ちの石があって、神秘的です。アルミ製の階段が設置されていて、一般の人でも、まったく問題なく見て回れます。一番低いところから一番高いところまで100段のステップがありましたので、換算して洞の床から天井までの高さは22mほどかと思います。お勧めの観光場所です。
[気象台にて]
島の気象台では日に二回、大気を測定するゾンデが打ち上げられるそうです。これは、全世界の300か所以上で一斉に行われる作業だそうで、30km上空までの空気の流れ、温度、湿度などがデータ収集され、気象予報に役立てられているとのこと。私の見たのは朝の8:30の回で、自動機械によって、水素ガスの詰まった風船が打ち上げられる瞬間を垣間見ることができました。
この日は朝から雨で、その後、日差しも強かったのですが、15名ほどのお客さんがあり、皆で風船が打ち上げられる様子を観察しました。まるで中学生の研修ツアーのような感じで、新鮮な発見がありました。
南大東では、サトウキビから作ったラム酒が有名とのことで、今回は写真の緑色のレッテルのお酒をおみやげにしました。300mlの大きさで2,300円ほどです。アルコール度40%とか! お酒に弱い私では無理ですが、友人は大丈夫。ちなみに、南大東ではビールはやはりオリオンビールです。
島内にはヘビは生息しておらず、むろんハブもいません。ヒキガエルが大変多くて、道を歩くと車に轢かれて「カンピンタン」になったのが沢山ありました。
※カンピンタンは、四日市の方言で、干からびたモノ、の意味だそうです。