[Result] Licensed 1.8Mhz-28Mhz bands
1.9Mhz CW = 0 (残念)
3.5Mhz CW = 108 , SSB=1 (75m band)
7MHZ CW = 163 , SSB = 17
10MHZ CW = 248
14MHZ CW = 169 , SSB = 248
18MHZ CW = 309
21MHZ CW = 0 , SSB = 22
24/28Mhz only watched
※QSO with JA = 84%
[Picture] HS Khaan Resort Hotel
[Rig] TS-480HX (100~160w)
[Used Antenna]
Micro Vertical for 160m,80m,40m,30m,20m,17m,15m
[QTH] Khui doban hudag , Argalant soum , Tov aimag Ulaanbaatar , Mongol .
[Comment]
Enjoyed operation at All Asian DX Contest (SSB) , especially 20m band .
17m CW was very good .
【計画】
昨年、バヌアツからオールアジアンDXコンテスト(SSB)に参加したのですが、コンディションが厳しく、思うような運用ができませんでした。その際に、モンゴルから運用されているJH1NBNさんの交信ぶりをお見掛けし、来年はぜひモンゴルに行きたいなあ、と決めておりました。
6月にライセンス取得を図ったのですが、なかなかモンゴル無線連盟の方に連絡がつかず、ほぼ諦めかけていたのですが、たまたまモンゴルから運用されていたRZ3FWさんにメールで問い合わせたところ、モンゴル無線連盟の秘書の方のメールアドレスを教えてくださり、それからは順調にライセンス取得の運びとなりました。
モンゴルではライセンス取得に際しては以下の条件があるため、運用地は、日本語で開設の交渉のできる場所を選びました。
①運用地がFIXされる。申請時に、申請書に運用地の経度と緯度を秒単位まで記載する。
②アンテナの種類と、設置状態の明示が必要。図と写真で安全性を示さなければならない。
(ホテルの屋上のアンテナ、では駄目です。倒れない設置方法と図面説明か写真が必要)
モンゴル航空の便は、到着が夜20時10分頃のため、到着日はウランバートル市内のフラワーホテルに泊まり、翌日午前中は市内を観光し、夕方から運用地に入りました。
写真はウランバートル市内です。300万人の国内人口の半分が集まっているそうです。
近代的なビルが建ちつつあり、車が多い。なお、この時期、モンゴルと日本の間には、時差はありません!
[運用概要]
[9/1] 木曜日
夕方15時半頃ホテルに到着、写真のような場所に建てられているゲルの一つに入ってアンテナ工事を行って(とは言っても、垂直ポールを立てて、それにマイクロバーチカルのエレメントを沿わせただけだったので、あっという間に出来上がりました)、運用開始は17時半頃からでした。
最初に30mを選び、その後、40mへ移動しました。土日はSSB運用の予定のため、この日はCWのみの運用です。夕食後は80mCWに出て、トータル263QSOでした。日の入りは、だいたい20時半頃で、21時頃までは明るいです。
[9/2]金曜日
早起きしたので、5時半からアンテナ工事を行って160mに出ました。(この時間は、真っ暗です)
日の出が7時11分頃で、7時30分頃までCQ+ワッチで粘ったのですが、信号は皆無でした。160mは厳しい・・・。
ブータンでは、信号が聞こえてくる感じが、ちゃんとしたのですが、今回は全くダメでした。その後は40mで少し運用しましたが、朝食後は急に眠くなり、お昼過ぎまで寝てしまいました。
午後は14時過ぎから17mCWに出ました。若干信号は弱いながら、たくさん呼んでいただき、楽しい時間が過ごせました。夕方からコンディションが落ちてきたので、18時頃20mに移動、夕食を挟んで22時半頃まで運用し、その後は80mに出ました。20mは今回のQRVで最もコンディションが良く、ヨーロッパも聞こえてきましたが、JAが非常に強く、ほとんどがJA局との交信でした。その後、リクエストをいただいていたロシアの方への対応で160mに出て、夜中の2時頃まで頑張ったのですが信号なしでした。
[9/3]土曜日
朝は寝坊で7時半過ぎに起きて160mに出たのですが、信号なし。朝食後、少し時間をおいて15mSSBでオールアジアに参戦しましたが、CQを出して応答いただけたのは2回のみ。空振りばかりだったので、信号の強いCQ局を呼ぶことにし、マカオの局や、ペキン滞在中のJH1TEBさんに応答いただきました。
その後は14MHZと行ったり来たりしましたが、夕方から20mのコンディションが上がってきて、数多くQSOいただきました、感謝しております。(当初の目的は、これで達成です!)
75mはせっかくアンテナを立てたのですが、QSOは1局のみでした。
[9/4]日曜日
最終日です。朝方はリクエストのあった160mをワッチ+CQ出したのですが信号なし。今回は160mは全くダメでした。
朝食時にレストランの方と話していて、「今日は国際マラソンが、あそこに見える白い丸の辺りで行われる!」という情報を貰いました。
モンゴル国際マラソンがこの日に行われることは出発前にインターネットで見て知ってはいたのですが、会場がずーっと遠くだろうと思っていたのです。
どうせ午前中はコンディションもダメだろうと踏んで、せっかくなのでマラソンを見に行くことにし、10時半に車を頼んで出発しました。(宿泊地から10km程度離れた場所です。ホテルの窓から見えるんですが、実距離はかなり遠い)
マラソンは開会式が11時からで、国会議員や大臣の方、協会の代表の方の挨拶があり、その後、スタートとなりました。
ハーフと3kmのスタートを見てから部屋に戻ってきて、15mと20mのSSBをワッチしたのですが、バンドは[閑散]とでもいう感じで、強力コンテスト局の信号しか聞こえません。
(昨日もそうでしたが、この時間帯はJA局の信号が聞こえない。⇒NH0DX/NH2局やAH0J局の信号は聞こえても、相手のJA局が上手く聞こえません)
疲れたのでしばらく眠り、起きてから再度SSBを聞くも状態に変化がなかったので、
[オールアジアは終了!]と決めて、17mと10mのCWに出ました。こちらはたくさんコールをいただきました。17mで運用されている方が多く、ビックリしました。ちなみに、15mも20分近くCQ出したのですが、全然応答がありませんでした。明日は朝の6時には空港に行くので、19時半過ぎにオペレイションを終了し、片づけに入りました。
[結果]
今回の目的であった、[オールアジアンDXコンテスト(SSB)で、多くのJA局と交信する]という目的は達せられましたが、コンディションは厳しくなってきていて、15mから上が寂しかったです。また、ヨーロッパや北米は、ほとんど聞こえませんでした。モンゴルは冬が厳しく、今回の運用地も10月で閉設だそうです。冬の気温は平均マイナス30度とかで、とても無線を楽しむどころではないようです。
マラソン会場まで出向きましたし、草原のすばらしさと星空の美しさを満喫できた旅でした。また来たいモンゴルです。
(以下は、運用についての情報と観光編です)
[アンテナ]
免許申請の際にいろいろと説明が必要で、設置不十分なアンテナだと許可が下りないこともあり、一番単純で、もし大風があって倒れても被害の少ないマイクロバートで申請しました。よって今回は、全バンド、マイクロバートアンテナ使用です。基本は、ポールをゲルの建物に立てかけてステーを取る形ですが、広大な敷地にゲルは点在の形で建てられており、この時期は宿泊客も少ないこともあって、泊まったゲルの半径100m以内には誰もいないような状態でした。
写真は160m用のアンテナです。
ハイバンド用の場合、長さ5mのポールでも十分に設置ができ、いつものシングルデルタ用のカメラ三脚を持参していたので、それを地面に敷いて設置をしてみました。これは簡便な方法で、ポールを抜いての周波数調整も簡単で、5分もあれば調整ができます。今後のQRVはデルタループではなく、これでもいいかな?と思いました。21MHZなどは長さが4mほどしかないので、長いポールでなくても大丈夫です。
ちなみに、ハイバンドでは上部エレメントの先端部の数センチでCWバンド/SSBバンドの調整を行い、ローバンドでは、下部エレメントのチョークコイル付近の同軸の引き回しで調整しました。
(バンド中心に合わせると、端の方はどちらもSWRが上がってしまって都合が悪い)
・周波数を下げる場合は、同軸を地面(土のある場所)に広げて這わせる。
・周波数を上げる場合は、同軸をトグロ巻きにする。
この方法で、あっという間に周波数調整が出来ました。
[7MHZ,3.5MHZの難しさ]
今回のAAコンテストでは7MHZにも出てみたのですが、バンド幅が狭いうえに、近在のコンテスト局の信号が強く、交信の難しさを感じました。3.5MHZもフォーンは許可バンドが点在していて分かり辛いし、アンテナ調整も厄介で、ローバンダーの苦労が偲ばれました。
やはりハイバンドの大らかさは良いですねえ・・・。コンディションが良くなってくれるのを切望します。
[観光編]
[ウランバートル]
到着の日は、市内のフラワーホテルに泊まりました。ここは日本人の方が経営者のホテルだそうで、フロントの方も接客係の方も日本語で対応してくれます。宿泊客も日本人が多く、まるで横浜のホテルに泊まっているような印象でした。ちょうどクラブツーリズムの主催するツアーと一緒の到着になりましたが、彼らは9月1日の早朝には、大型バスで郊外の観光地の観光に出発しました。私は歩いて市内観光です。近くにスーパーもあり、便が良いと感じました。
モンゴルの通貨はトゥグルグですが、ホテルでEXCHENGEができますし、2000円くらいの交換で十分でした。なお、空港からホテルまでのタクシーは、USドルで乗ってこれました。
郊外での運用ではなく市内で運用を希望する場合は、現地のハムの方のシャックをお借りするか、フラワーホテルさんにお願いするしかないように思います。写真の奥の建物の5階の部屋に泊まりましたが、もしアンテナを、ということだと、よく相談して屋上にしっかり固定するなど、しないといけません。部屋は窓に網戸が張られていてオープンではなく、その場所へのアンテナ設置は出来ない作りでした。
写真はホテルのロビーで、広くて清潔で、お洒落な絵が飾られています。市の中心部までは、歩けば30分ほど掛かります。
この日はちょうど新学期が始まる日で、ホテルの周りの道を、頭にリボンを付けた新入生らしい小学生とその家族が歩いていたり、中学生の登校姿も見られました。
[ガンダンテクチェンリン僧院]
バイキングで朝食後、9時から市内観光に出発しました。周囲の建物は四角の形状のコンクリートのものが多く、旧社会主義国の感じがしました。有名なガンダンテクチェンリン僧院までは歩いて1時間ほどかかり、その後南に向かってピースアヴェニューに出、12時前にホテルに戻りました。市内は若い人ばかり!
この国の人口構成は、日本とは逆さまだそうです。大変、若い国、という印象でした。羨ましい・・・。
[HSカーン・リゾートホテル]
今回の運用地であるHSカーン・リゾート・ホテルは、インターネットで探し、見つけました。ウランバートルから100kmほど離れた草原の中にあり、景色は抜群です。条件として、無線の運用許可が得られる必要があることと、免許の申請は運用の5週間前までに行わなければならないため、一泊3万円ほどもして高いなあ・・・、の印象がありましたが、思いきって選ぶことにしました。素晴らしい設備と環境、それにスタッフの方が大変しっかりしていて丁寧な対応をいただき、100%満足!の感じのステイでした。
ゲルの中のお部屋は広く、頃合い、韓国ドラマの1セットのようです。気分はカーンの一人! という感じでした。一人では本当にもったいない・・・。
お風呂はお湯が出ますし、部屋は大変清潔です。窓ガラスの向こうの景色も素晴らしい。加えて、レストランでの食事は大変美味かった。私は油物がダメですし、分量が食べられない。その辺をシェフさんと相談ができ、焼き魚を出してもらったり、炊き込みご飯にしてもらったりしましたし、朝食も分量があって、食事も100%、満足の感じでした。
最終日に、レストランのスタッフの方に写真を撮らせていただきました。(写真右手の方がシェフさんです)
[モンゴル国際マラソン]
今年で20周年を迎える大会だそうです。コースは、写真のように草原を走る! 写真はスタート直後のコースの様子です。
参加者はモンゴルの若い人が多く、全部で2000名くらい。日本人も100~200名ほど参加していると聞きました。コースは、3km/5km/10km/ハーフと、今年は記念大会のため100kmが加わったそうです。
[国際]とは言っても、地元の草競馬、ならぬ、草人間レースのような感じの印象でした。無線は一人で運用し孤独ですが、いつか仲間と一緒にこういう大会に参加するのもいいなあ、と思いました。日本人の年配の方も参加されていて、いろいろお話も聞くことができ、非常に印象深かったです。
ちなみにこの場所では、4月にモンゴルで一番大きなお祭りがあり、少年たちが馬に乗って21kmを走ってモンゴル一の馬を決めるような大会もあるそうです。なんと、4300馬も出場するとか! いやあ、凄いなあ、と感心してしまいました。
[佐々木小次郎状態]
成田から出発のときは、預け貨物が2個でも良かったのですが、帰りは[1個にしなさい]と言われ、写真のようにラッピングでぐるぐる巻きに。
まるで長い刀を背負った佐々木小次郎のような姿です。重量は19.1kgでした。重くて、電車での移動が大変でした。
次回予定のサモア行きで使うニュージーランド航空は、最初から[1個]と言われており、対応に苦慮しています。重さも20kg以内となると、大きなスーツケースだとクリアできそうにないし・・・。こういう荷姿で載っけてくれないかなあ?
PS:ニュージーランド航空は、23kgまでOKでした。