【計画】
ヨーロッパは緯度が高いので、移動スタイルだと夏の間の運用がベターかと思われます。
(冬は160mのコンディションが良いので、なるべくアジアかオセアニアで運用したい)
そう考えて、7月はフィンランドとスウェーデンを目指すことにしました。
フィンランドの担当部署からは、申請後すぐに書類が送られてきて、短期運用の際の運用料金Fee=18ユーロを払い込んで運用許可をいただきました。応対いただいた係の方は大変親切で、振り込みの確認もしていただけ、心より感謝しております。
スウェーデンからはなかなか回答がなかったのですが、ようやく昨日、運用許可をいただきました。(運用国が別なので、別稿に載せます)
フィンランドもハム有名国ですので、観光9:QRV1の気分です。小型のアンテナでの運用を考えており、ハイバンドがメインです。(KP20ne)
Mainly,14MHZ or 18MHZ with small MV .
なお、オーランド諸島では、OH0/JA0JHQで運用するように連絡を貰いました。(JP90vc)
(旅程の関係で、24日と26日はOH0からのQRVの予定です)
[ヘルシンキへ]
今回は初めてFINNAIRの飛行機に乗ったのですが、機体はA350-900で、ゆったりしていて快適でした。あまり揺れませんでした。また、機長さんが日本語でアナウンスしてくれました。素敵なサービスでした。
ヘルシンキバンター空港には午後の3時に着いたのですが、こちらも妙に暑くてビックリ。日差しも強いです。
[写真]
イミグレーションから出て、電車でヘルシンキの中央駅に向かいます。案内がフィンランド語とスウェーデン語、英語で書かれています。二つの言語が公用語だそうです。
初日はヘルシンキ郊外のキャンプ場に泊りました。沢山のテントが張られていて驚きました。海岸まで僅か100mほどで、人気の場所のようです。(ラスティラ=ヘルシンキ中央駅から地下鉄で30分ほど)
[運用概要]
14MHZのFT-8に出てみましたが、3m程度の長さの釣り竿アンテナに50w以下の出力という設備設定で、ヨーロッパ内がやっとでした。信号としては、JA9の局のCQや、中国の局のCQも見えていました。トータル10局(うちCW1局)。
7MHZはワッチしただけでしたが、こちらも賑わっていました。受信信号はウォーターフォールで赤が沢山出るくらい、綺麗に入感していました。以下の写真は、
1)電車のヘルシンキ中央駅
2)駅前
3)キャンプ場
[ヘルシンキ市内観光]
12時にチェックアウトし、ヘルシンキの町中を散歩しました。フライトまで7時間もあるのでヒマです。最初は船でスオメンリンナという島の要塞を見に行こうと思っていたのですが、そこに行く船がお客さん満載で(写真のような船)、だいぶ待たねばなりません。また、スーツケースにザックなどという旅行者はほとんど居なく、皆さん手ぶらに近い。あまりに船が込み合っていることと、地面が石畳で歩くと荷物へ衝撃を加えっぱなしのため、観光は駅⇒ポート⇒エスプラナード公園⇒駅、と歩いただけで、後は地下鉄で郊外まで行って新しい町の様子をちょっと見ただけで、中央駅へ戻って空港に向かいました。
事前準備もほとんどしておらず、今回は観光面は少し失敗です。
1)お天気は晴れ。中央駅前は広々としていました。
2)大聖堂
3)4)エスプラナード公園
[オーランド諸島へ移動]
FINNAIRのプロペラ機でトゥルクを経由し、約一時間でマリエハムンの空港に降り立ちました。すでに夜9時過ぎですが、凄く明るい。周辺もすっきりしていて綺麗です。今回泊まるのは、ヂュークビクスというコテージで、オーナーさんの娘さんが車で迎えに来てくれました。
オーランドは山はありませんが、自然豊かで綺麗なところです。だいぶ日差しが強いので、「日本ではこのところ毎日35度で、今年は異常です」と言ったら、「こちらも今年は暑くて雨がなく、いつもと違って変なんです」とのお話でした。英語が大変お上手で助かりました。
1)宿泊したところは、海まで100mほど。国立公園にいるみたいです。
2)敷地が広く、母屋だけで写真のごとく。
3)海側から見ると。
[無線運用]
親切でチャーミングな娘さんと話して許可を貰い、釣り竿アンテナで運用しました。最初は14MHZのFT-8で、その後7MHZに移りました。時間的には昨日と同じくらいでしたが、JAやアジアは聞こえませんで、遠くてオマーン(A45)でした。
残念なことに、運搬のショックで無線機のファンクションダイヤルツマミが壊れており、出力の可変が出来ません。梱包の失敗でした! (直すのに幾ら掛かるのだろう? 心配です)
また、3000円近くしたオーディオテクニカのヘッドホンの真ん中のヘッド部ユニットが折れてしまい、上手く頭に沿いません。これも痛いなあ・・・。こちらは、自分で運んでいる小刻みな振動ではなく、明らかに飛行機用運搬の際に、スーツケースがドンと落ちて、圧迫を受けた感じです。もう少し梱包を考えないと、余計な出費をしてしまいますね。(電源も毎回、どこか曲がったり凹んだりします)
実績はトータル70QSOで、すべてFT-8でした。夜中の2時半頃まで、結構しっかり信号が入りました。毎シーケンスで10~16行くらい進む感じで、今はFT-8が人気のようですね。
[ヂュールヴィクスについて]
今回の宿はBooking.com他で探しました。場所が広くて、コテージスタイルの部屋が希望です。
ネット写真ではなかなか実際の様子が分からなかったのですが、来てみると、この場所は本当に素敵な場所だと感じました。清潔感があってお庭が広く、一定間隔で6つのコテージが建てられ、母屋と、食事も出してもらえるカフェが別棟になっています。また、海岸が近くて泳げますし、ビーチで泳ぐことも出来る、ビーチバレーも楽しめます。それに何より、オーナーさんご家族が親切で、従業員の方々も皆さん、とても気さくで素敵でした。
最終日には夕食の時間を聞き忘れてしまい、夕方6時過ぎに聞きに行ったら「5時まで」ということでしたが、すぐに対応して下さって、食事を出していただくこともできました。
本当に良い印象場所でした。雰囲気、サウンド・オブ・ミュージックのトラップ大佐の邸宅のような感じで、滞在は非常に楽しかったです。
お庭の花が可愛らしく、日時計も置かれていました。
[26日の運用について]
ストックホルムでの運用中に故障した無線機ですが、オーランドに戻って調べてみたら、VFOツマミが機能しないことが分かりました。最初はそれでもかろうじて動いたのですが、そのうちに百ヘルツのオーダーしか動かなくなってしまいました。
また、KX-2ですが、CWキーの配線が他とは異なるらしく、キー信号を受け付けません(家では動いていた気もしますが)。また、7MHZのUSB設定がどうしてもできないので、運用は中止とすることにしました。
今回は、運搬方法の不備から無線機を壊してしまい、その部分は後悔の旅になってしまいました。
機材については、もう一度よく考えてみます。
[最終日、ヘルシンキ観光]
FINNAIRのプロペラ機でトゥルクを経由し、約一時間でヘルシンキに戻りました。成田行きの飛行機は6時間後です。FINNAIRに聞いてみたところ、すぐにチェックインするのは問題ないとのこと! すぐにチェックインをして無線機は貨物として預け、軽い荷物になったので少し出かけることにしました。湖水地方も良さそうですが、帰れなくなると困ると思い、スオメリンナに再トライすることにしました。(そこならスケジュール感覚があり、問題なく帰ってこれそうです)
1)今日は船は比較的空いていて、すぐに席が確保出来ました。世界中からお客さんが来ていること
もあるのか、乗り場でちゃんとした列が作れません。前の船が行ってすぐにチケットを買ったの
ですが、列の後ろで待っていたら終わり位の乗車順番になってしまいました。みんな、
いい加減だなあ・・・。
2)スオメリンナは石壁の要塞の部分が有名です。世界遺産になっています。
3)スオメリンナで船を降りて、
4)すぐに引き返してきました。港にはテントがいっぱい。(お店です)
5)屋台のお店では、大きな魚が料理されて置かれてました。凄くデッカイんです!
6)帰りに通ったエスプラナード公園では、有名な歌手さんの歌が披露されていました。
7)帰りのヘルシンキ駅の電車。空港行きは15分おきくらいには出ていて、座れます。