[Plan]
初めてのロシア旅行です。2年位前から「いつか行けないかな?」と思ってNHKラジオの語学講座は聞いていたのですが、爺さんは全然言葉が覚えられない。半年間は頑張ったんですが挨拶くらいしか覚えられず、ロシア旅行は5年先だなあ、と思っておりました。また、同じ頃からフランス語も勉強し始めたのですが、こちらは更に難しく、2年間頑張っても全然前に進んでおりません。言葉能力的にはそんな状態なのですが、それでもこの時期はフランスに行こうと考え、プランを練っておりました。が、運用場所の選定でも悩んでしまい、どうにも決められません。
そうこうしているうちに、「ロシアでは、HARECを持っていれば運用が可能」という情報に接し、それならば「兎に角、行ってみよう」と思い立って、準備を始めました。
ロシアでの無線運用事情は、以下のページに示されております。
https://srr.ru/radiooperatoram/for-forein-hams/
私より前にロシアでの運用を計画された日本の方があり、SRRへの問い合わせで、HARECを持っていれば運用して良い旨の回答が得られたとのこと。ただし場所によっては運用許可が得られない所(重要拠点の島など)があるとのことで、私もSRRに、「HARECを持っているが、50W機を持参してウラジオストクで短期運用をしても良いか」聞きました。
その結果、「HARECがあれば、それ以外の申請は不要であるが、運用中はHARECの証明書を持参しているように」、「入国の時に無線設備について申告をするように」、「ホテルには運用許可をもらってください」との連絡を貰いました。
いつもは海外に出るときも、HARECのコピーは持参して行くのですが、今回はライセンス英文証明を含め、総務省からいただいた原本を持参しました。
ロシアでは、現地ハムでも運用ができない場所があるそうです。運用希望の方は、運用前にSRRや、その辺の事情に詳しい地元のハムに確認をしていただきたいと思います。
※今回も、JARL・国際課の山本さんに大変お世話になりました。深く感謝しております。
中学生の頃、天文気象部で気象通報を聞いていた経験があり、「木浦では北の風、風力3、天気晴れ」とか遣っている後半に、「ウラジオでは・・・」というのがありました。ウラジオストクは、私にはロシアでは最も身近な存在です。
旅はSTWさんに頼み、室内アンテナで運用ができる場所を探してもらいました。2週間ほど掛かりましたが、OKと言ってくださるところが現れて、まずは試しにQRVをしてみようかと思います。
今回は観光主体です。SRRのHPでは、「RA/自分の免許されたコールサイン」が指定されていますが、今回はコールサインはRA0を付けるようにと、連絡を貰いました。
[Grid] はPN53wcになります。ウラジオストク市内です。
[Result]
4QSO ON 40m
飛行機が着陸してから、バスで建物に入りました。入国審査に並んでから建物の玄関を出るまでは15分ほどで、大変スピーディーでした。税関での申告は、「No Problem」との回答があり、無事通過できました。
(ロシアは、入国にはVISAが必要です。ウラジオストクは一市訪問ならば、自分でWEBで申請を行うタイプの「無料VISA申請」が便利です)
ホテルに入って受信準備を行い、夕方からウォッチを始めたのですが、全然信号がなく、ずっと諦めムードでした。インターネットでクラスタを見ても、どうにもこの時期、コンディションが良くないようで、ほとんどの時間、入感なしの状態でした。(FT8もCWも)
ただ、時間帯によっては数十分程度、7MHZが開ける時間帯があり、UA0の局、JA局が画面で見られました。(JA局はアフリカと交信してましたが・・・)
14MHZ、18MHZはUA0局が一回見られただけです。(7MHZのアンテナで見ていたので送信できず) 10MHZは信号なしでした。
FT8での受信強度は、マイナス一桁もありましたが、窓の外のエアコンが回りだす時間が来たら、マイナス二桁になり、更には無しに。プアーアンテナはやはり辛いです。
(長さ2m程度のMVアンテナ)
4月21日も朝方から7MHZを見ていたのですが、全く入感せず、わずかにCWで数分だけJAが聞こえました。
そういう状況の中でも何局かQSOいただけたのは、本当にラッキーでした。
各局、ありがとうございました。
(追記)困ったことに、今回も運搬時にFT857DMのSELECTつまみが壊れてしまい(エンコーダの軸折れ)、回転が上手く行かなくなってしまいました。フィンランドに行った時にも壊れたのに、その対策をしないまま運搬してしまったのは失敗でした。
[観光編]
[4月19日]
ウラジオストクは、成田から2時間程のフライトです。サイパンよりも近く、北海道のちょっと先、という感じです。アエロフロート(オーロラ航空のシェアー便)の機体は160人は乗れるA-319、しかも金曜午後のフライトでしたが、乗客は20名ほどで、これでは採算、厳しいように思います。もう少し日本からもお客さんが来てほしいところ・・・。
以降、写真を載せます。(説明を下段に載せました)
1)ウラジオストク国際空港 周りには何もない感じ。
2)空港の建物(正面)
3)空港前は、駐車場以外は何もないです。日本の国内空港くらいの規模に感じました。
4)同じく
5)空港前に停まったバス
6)STWさんに頼んだ旅ですので、送迎車で送ってもらえ、町に向かいました。周りは山と
野原しか見えなかったけど、40分ほどで町が見えてきました。海の中に、長い橋が!
7)ウラジオストクの街中を走ります。(街中は車が多い!)
8)大きなビルが並びます。
9)こんな建物もあります。
10)丘が多く、それを越えたら海が見えました。左の橋が立派です。
どこかサンフランシスコを思わせる。
11)ホテルの玄関前にて 街の通りの様子です。
12)ホテルのレセプション。担当の方が大変親切でした。
買い物に出た際に、ホテルの玄関前の道で綺麗な夕陽が見られました。スーパーなどのお店は通りを隔てた向かいにあり、レストランはホテルのお隣にあって、非常に便利でした。
ホテルには韓国や中国の若い女性が、3名ほどのグループで泊まりに来ていました。韓国や中国からは、ウラジオストクは近い場所なのだと思います。
飛行機は空いていたのですが、ホテルは金/土共に満室とのことで、ビックリしました。
[4月20日]
朝食を8時にいただいてから、観光に出ました。ガイドさんを頼んでいて、ウラジオストク市内を散策です。ガイドの宮本さんは、ウラジオストクには既に4年おられるとのことで、1905年ころに町ができるころから立っているビルなど、方々を案内してもらいました。
以下に写真を載せます。
(途中でデジカメバッテリーが切れてしまい、その後はスマホでの撮影です)
宮本さんによると、ウラジオストクにはプーチン大統領も何度か足を運んでおられ、ロシアでは、ウラジオストク開発への期待と意欲が高いのだそうです。日本との関係強化もあって、ANAの飛行機も飛ぶそうですが、もう少し日本からお客さんが来てくれないと、採算は厳しいように思います。街は道が広々としていてゆったり感があり、安全性も高い。若い女性や中国からの団体のお客さんも多く、日本からも、多くの方が訪れていただきたいと思います。
1)ホテルでの仮シャック FT857DMと電源+コンピュータのみ。
2)朝食はバイキングスタイルでした。
3)ホテル前から北方向に向かって下ります。サッカースタジアムはプロも使うそうです。
4)海辺まで下りました。丘の上にたくさんの建物が見えます。
5)通りによっては、車が通れないようにしているところもあります。幅が広い。
6)5の続き。
7)通りが広く、建物があまり高くないため、視野に空が入って、ゆったり感があります。
パリもそうですが、こういう作りが懐かしさ感がある。
新宿のように背高ビルが並ぶと、威圧感が勝り、街並みに懐かしさ感がなくなります。
8)昔の新聞社跡のビル。補修して使うとか。大きな地震がないのが、この地方の
良いところです。
9)大きな正教会の建物が造られています。(現在も建設中)
10)皇太子ニコライ二世の記念モニュメント?
11)潜水艦C-56が博物館になっており、中が見られます。
12)ウラジオストク鉄道駅の北側の跨線橋付近からの景色。
13)駅のすぐ隣がフェリーターミナル! 歩いて1分です。
14)電車の機関車は、ゴッツイデザインでした。
昔はここからパリまで鉄道で行ったんですって!
※ウラジオストクの人口は60万人だそうですが、駅付近の建物の高さが抑えられていることと、道幅が広くゆったりしていて、どこか広々感がありました。
なお、お昼はホテルの横のレストラン(というか若者向けのスターバックス的な店舗)でしたが、味が合いましたね。美味かったです。
また、夕飯はパンを買ってきて部屋で食べたのですが、これも美味しかった。外国に出て「美味しい!」ということは滅多にありませんで、この味には驚きました。
15)宮本さんに誘われて、ニャンコカフェへ。1時間300ルーブルでした。
16)良く寝るニャンコ。
17)駅横の広場に市が立っておりました。ここでは蜂蜜が有名なんだそうです。
[4月20日]
朝方、7MHZを聞いたのですが信号がなく、片付けをして朝食後、車で空港に向かいました。空港のロビーはかなり混んでいましたが、ほとんどがインチョンに向かうお客さんか、国内便のお客さんでした。成田行きは何と14名! これでは本当に採算、合いません。
日本の皆様、ぜひ、ウラジオストクにも出かけてみてください。
帰りの飛行機は、飛行時間が1時間半で、成田着陸後、駐機場まで何と20分掛かりました。
ウラジオストクは、凄く日本に近いです。
下の写真は、空港ロビーにあった州の地図です。なかなかお洒落でした。