[Plan]
ナウルに行くついでに西キリバスに行けないかと、だいぶ悩みました。長期の旅行はリスクが高いし、二か所免許を取って行くのは難しさが伴います。でも、QRVできなくても一度はどんなところか見て来ようと考え、旅程に組み込みました。
2018年の経験からキリバスは免許申請がとてもし易く、送金さえできれば無事に免許が得られることが分かっています。ですが、宿の予約は難しく、なかなか連絡が取れない。それもこれもあって結局航空券手配と免許申請が2019年12月に入ってからとなり、時間的には厳しい状況でした。
(写真は到着時のバイリキ空港)
[突然の日程変更]
ナウル航空のスケジュール表には水曜日にタラワに飛び、金曜日にナウルに戻る便があったので、最初それで計画したのですが、出発2週間前ほどになって「15日の便は運航しない!」と連絡があり、急遽、17日出発18日ナウル帰着の便とせざるを得ませんでした。
後で分かったことですが、ナウル航空は保有している機材がほんの僅かしかありません。それで遣り繰りしていることもあり、一つが遅れると、他はすべて遅れるのではないかと思います。スタッフの数も少なげでした。
(マーシャルで麻疹が見つかり、その対策としてワクチン接種の無い方の渡航ができなくなったことも背景にあるようです)
結局、朝方の雨もあって、17日の便は1時間遅れの出発でした。免許がまだ降りていないこともあって、ホテルに着いてからもだいぶ焦りました。到着するや否や、急に事務所まで行ってもらうようにホテルスタッフに頼むことになり、この辺は私の準備不足で迷惑を掛けてしまいました。申し訳ない。
[ライセンス]
日本で申請が可能です。政府のホームページにアマチュアRadioのライセンス申請画面があり、そこから必要事項を入力して申請します。パスポートコピーの他、日本のライセンスの英文コピーをアップロードすることもできます。ただ、ひとつ難だったのは、申請時に受付が上手く行かないことがあり、今回もそれが分からないまま2週間を無駄にしてしまいました。
現地の審査担当官から連絡があって費用振り込みOKが来たのは1月6日。それから送金だったので、間に合うかどうか分かりませんでした。
そのため今回はタラワに到着した日の午後に、ホテルの方にお願いして担当部署まで出かけて行き、発行をお願いしました。幸いなことに送金が届いており、無事に免許が交付されました。(免許は今年の末まで有効)
事務所に出向いてみて分かったのですが、担当官の方は若い女性でとてもチャーミング、ビックリしてしまいました。英語が堪能で凄く綺麗な発音で、昨年11月には日本へ研修にも行ったとのこと(NTTでの研修らしいです)、とても有能な方に感じました。
その場でお話してライセンスを発行してもらいましたが、いろいろと話が弾んでしまい、だいぶお時間取らせてしまいました。日本からお菓子を持って行ったのですが、とても喜んでもらえ、とても嬉しかったです。キリバスの免許も、有効期間は1年です。(申請料は100AUDですが、銀行の口座管理料が15AUD掛かります)
ちなみに、事務所(CCK)があるのはBetio島で、空港からは29kmの距離があります。簡単には行けません!
[Result]
2days operation . 222QSO .
14MHZ FT8
7MHZ FT8
18MHZ FT8
[Rig] TS-480HX
[Antenna] MV
[Grid/IOTA] RJ61mi OC-017
[Comment]
ベランダの小型MVアンテナの運用で、こちらの受信レポートは強く、貰うレポートは二桁で弱かった!
[運用概要]
17日の夕方から18日の夕方4時ころまで運用しました。運用場所の関係で、ベランダの小型アンテナでの運用です。そのため、少しでも運用実績が出たらOK!のポジションで臨みました。
写真はベランダのMVです。ポール長さは3mほど。これでもJAとQSOが出来るのが不思議です。
運用は、20m⇒40mで、C21のときと同じです。
17日は夜11時過ぎまで運用しました。
その運用中に、ナウル航空から次の便の時間変更が来ました。やれやれ困ったぞ・・・。
ホテルのインターネットがかなり遅く(キリバスはオーストラリアへのデータ転送に時間が掛かる)、それに加えて夜中12時を過ぎたらネット接続ができなくなりました。(ホテルで10時間の運用キーを購入したのですが、それが切れた?)
そんな訳で、18日はその対応に追われました。(ナウル帰国後のホテルへの送迎依頼や、ブリスベンから日本に向かう便の変更をしないといけないし、ブリスベンでのホテル予約も必要だし)
一通りそれが終わった後で少し安心して17mに出てみました。当初の航空便だと午前中しか運用できないスケジュールでしたが、遅れがあったために、夕方4時半ころまで運用できました。途中で15mも試みましたが、ZL一局との交信です。
18日の夕方4時ころ、20mに出ていたら突然大雨が遣ってきました。凄い勢いでアンテナもびっしょり。そのため、送信ができなくなってしまいました。ちょうど沢山呼ばれていた時で申し訳なかったです(雨合羽対策はしていなかった)。
その後慌ててコイルを拭き、場所も移動して運用を再開しました。雨は一向に止む気配なしでした。
空港への送迎が5時出発と思っていたら、4時半に「もう車がきて待っているから急いで!」と言われてビックリ。すぐに運用を中止して片付けを行い、4時45分には宿を出発しました。雨の中、3名の他のお客さんと一緒に空港に向かいました。でも、空港ではそれから3時間半も待つことになるんですよね・・・。
総QSOは222でした。
[滞在時間が少なく、観光は無し]
滞在日数が少ないことと免許確認に政府の事務所まで行くため、今回は観光は無しでした。車での道すがらシャッターは押してみたのですが、画像が流れているものが多く、今回は良い写真がありません。
1)空港からわずか3分ほどの道で見たラグーン。車中から。
2)空港からホテルまで10kmはあります。細長い島で、道の横に家屋が立ち並ぶ。
茅葺チックな家々が方々に見られました。まだ、貧しさが感じられます。
3)メインストリートは素晴らしい舗装です。日本政府の協力で作られたそうです。信号は
皆無で、所々に段による障害が設けられ、スピード制限がなされています。
バイクはノーヘルメットでした。
4)ホテルの部屋の前がポンドの造りでした。右手にレストラン。
5)レストランはお洒落ですが、日中は蒸し暑い。
6)食事はこんな感じでしたが、味はとても良かった。
今回はCCK(コミュニケーションオフィス)への送迎もしていただき、ホテルには深く感謝でした。
[キリバスの印象]
タラワは人口が多いと感じました。特に子供が多い。道は島の中央を走って行くメイン道路だけが舗装で、他は砂地のまま。雨が降るとすぐにポンドができてしまいます。でも、大雨でも子供たちは平気で、屋外で遊んでいます。髪の毛もビッショリ。
家々はまだ貧しさを感じさせました。海洋国家で、世界でも4番目くらいに広い海洋面積を持つとか! それを上手く利用して発展してほしいお国です。
帰りに空港で3時間半ほど待ちましたが、出発ロビーは写真のごとくで、カフェもなければ自販機もなく、ただ、大きな建物の中に椅子が沢山並んでいるだけでした。
帰りの便は60名程乗りましたが、8割以上のお客さんはマジュロで降り、マジュロから十数名が乗ってナウルに向かいました。ナウル着は夜12時過ぎでしたがホテルから迎えの車がきて一安心、私を合わせて9名でホテルに向かいました。
くたびれ果てていて、ホテルでぐっすり眠りました。