Dec/19-21/2014  JA0JHQ/VK9N from Norfolk Island 795 QSOs.

[Result]

   10Mhz CW =   26 

   21Mhz SSB= 402  ,  CW = 167

   24Mhz CW = 200

※JA=76%

[RIG] TS-480HX 100w~150w

[Antenna] Single Delta loop for 21/24Mhz 

        End Feed (LW) for 10Mhz

[QTH]  Anson bay lodge (Riggers Retreat Stadio) 

 

[GL] RG30xx

[IOTA] OC-005

[2014年最後の海外運用]

 海外運用をするには、その国でのライセンス取得が必要で、急なスケジュールで運用できる場所としては、相互運用協定が結ばれている国に限られてしまいます。年も押し迫っていたので、今回はオーストラリア/ノーフォークアイランドに決めました。

 既に9月にオーストラリアチームのDXペディが行われており、彼らの運用地をQRZ.COMで当たって見たのですが、予約が出来そうにないので、島のINFORMATIONで探したところ、都合の良さそうなロッジを見つけました。無線運用したい旨を伝えて予約をしました。

[ロッジの位置]

 今回運用したAnson Bay Lodge は、写真の地図の左上突端辺りにあり、北向き希望の「JAからの局」には最適です。ロッジに着いてオーナーさんに聞いたところ、このロッジには何度もハムが来て運用をしているそうで、彼らもそういう状況には慣れているとのこと。脚立も貸していただき、快適に運用させていただけました。

[アンテナ設置]

 写真画面の左方向が北のため、車を少し下げて、いつものハイバンド用ループを駐車スペースに展開し、北西を向けました。また、ロッジの柱に3.4mの釣竿を結びつけて、10MHZ用マッチングBOXを取り付け、写真画面手前方向に30mの電線を伸ばしました。相手はコーヒーの樹の幹です。ループANTは給電点約1mH、エンドフィードANTは、エレメント高さ約3mです。

[電波事情]

 ノーフォークは、8月に運用したロードハウから500Km程度、11月に運用したニューカレドニアから800Km程度しか離れておらず、事情が似ています。簡単に言うと、JSTでの午前中は信号が弱く、午後2時頃から開けて夜7時頃まで、それ以降はローバンド、という感じです。(日本とは時差が二時間半あります)

 コテージが完全独立で他から離れているかと思ったのですが、意外に他が近く、土曜日からお客さんも来るとのことで、日中の運用のみに決め、午後主体の運用にしました。

[お天気とロケーション]

 ロッジから南を見ると、写真のような家が建ち、どちらもアコモデーションです。ニュージーランドからのお客さんも多いとのこと。

 写真は到着日の19日に撮ったもので、空は晴れて青空が見えますが、20日、21日、22日共に朝方は雨でドシャブリ! 午後は雨の止んでいる時間がある程度で、この時期、お天気はずっと曇りか雨で、写真撮影にはちょっと厳しい季節でした。青いおうちの前が広々としており、ここならローバンドアンテナは設置自由かと思われました。

(一人じゃ、設置は難しいのですが)

[運用風景]

 入ってすぐの場所にテーブルが設置されていたので、其処をシャックにしました。部屋は2つあって、ベッドが2つ。3人は泊まれます。シャワーはお湯が出ますし、設備はいずれも綺麗でした。冷蔵庫も電子レンジもありますし、生活は快適でした。

[食事]

 島の中心にある街のスーパーマーケットで野菜やパンを買ってきました。マーケットでは缶詰かチーズなどがほとんどで、魚などは見受けません。FISHは別なお店に行くのが良さそうですが、一人の食事のため、いつものような耐久生活です。(よって、私には長い期間の運用は難しいんです・・・)

[運用周波数]

 いつもならば、到着した日は21MHZSSBで様子を見、その後、18MHZSSBで運用するのですが、今回は、ずっとワッチをしてみても、18MHZでJAが聞こえてきません。20日の午前中は21MHZも24MHZも28MHZも厳しい状態で(CQも出してみたのですが)、そんな事情で、午前中を棒に振ってしまいました。

 また、一旦、或るバンドでQSOが出来始めると、その後、ずっと呼ばれる状態に入ってしまうため、今回はそれなりに開けている21MHZに、運用が集中することになってしまいました。


[10Mhz運用にトライ]

 20日の夕方に、今回の宿題である10MHZCWに挑戦しました。意外と快適で、これはいいなあ!、と思った矢先、急に受信強度が落ち、送信もSWR=無限大になってしまいました。もしかすると・・・、と思ってマッチングBOXを調べてみると、コンデンサがダメなようです。JD1、7MHZSSB200Wでの運用では、耐圧3KVのコンデンサでもっていたのですが、CW150Wは厳しかったようで、運用1時間でアンテナ故障でリタイアになってしまいました。コンディションが良かっただけに、非常に残念でした。

※実はCQ誌1月号に、マッチングBOXの記事も載せていただいたばかりでの故障で、これには参りました。検討の結果、次回以降の運用には、4KV以上のものを使用予定です。皆さんもご注意ください。

(CQ誌で扱っているエンドフィード型アンテナも、CWは100wまでとなっていますね。調子に乗って電力を入れ過ぎたように思います。家に帰って調べて見たら、コンデンサはショート状態でした)


[CW運用]

 22日(日曜日)は前二日の状況から察し、24MHZCWでCQを出しました。こちらは快調で、各局からコールを受け、楽しい運用ができました。

 ただ、例によってのヘボオペです。今回も、ログは紙への手書き、小型電鍵での手打ちで、交信相手が自分と同じ速度の場合はあまりヘマが無いのですが、早かったり遅かったすると、その速度に頭だけが追従してしまうようで、WPM18で打っているキーヤと位相が合わなくなってしまう感じです。この切り替え(受信と送信との)が上手く出来ず、疲れが出始めると、キーヤの長点側担当の人差し指が、思うように動かないような現象も発生してしまい、そんなわけで、今回も多大なご迷惑をおかけし、申し訳なく思っております。運搬できる荷物重量の関係で、退職記念に貰ったBEGARIのキーヤは持参できず、ノートPCも使い方の不慣れで持参できず、今のところ、超小型電鍵に頼っております。今後の宿題です)

[ヨーロッパからのコールに応える]

 21MHZでは、夕方からヨーロッパからのシグナルが聞こえ始めます。ジャストのコールサインを捉えて答えると、非常に応答が良いのですが、プリフィックスもしくはサフィックスのみで答えると、応答が良くありません。そういう時は、他の全然関係ないコールサインの局も多々、呼んできたりします。今までこういう時は「指定無視なのかなあ?」と思っていたのですが、今月号のCQ誌のコラムにある通り、こちらの信号が聞こえていない局がある!、ということに気が付きました。こういう時はスプリット運用に切り替えるべき、と、あったので、今後はそういう工夫をして行きたいと思っています。(今までは、そういう力量が無かったです)

[以降は観光編というか事情編です]

 写真は、ロッジから車で5分ほどのところから見える海岸です。写真の中央部辺りに、この島の発見者である「キャプテン・クック」が上陸した場所があるそうです。晴れて時間があったら、少しこの辺りを散策したかったのですが、結局、できませんでした。

 総じて今回は、滞在時間が短かったように思います。一日、が意外に大切です。飛行機のスケジュールは自由にならないので、そこがスケジューリングの難しいところ・・・。

 

 

[キングストン]

 今回は、島に到着してあちこち回るまで、この島に世界遺産があることも知りませんでした。キングストンという街がそれなのですが、後で急遽、車で出かけてみました。

 それと、今回は準備がかなりいい加減でした。島の大きさから言って、運転免許は必携です。歩いていたのでは、買い物も物凄く大変。実は、それに気づいたのは出発2日前で、出発前日に免許センターに出掛けて国際免許証を発行してもらいました。(お恥ずかしい限りです)

[航空機の事情]

 バケーション運用は、日本の土日を含むのがベターです。また、現地で借りるアコモデーションはコテージが多く、基本的に料金が高いので、滞在期間が長いと予算的に厳しくなります。そうした事情を考慮して日程を決め、航空券を手配するのですが、今回はシドニー経由で、二つの航空会社=QUANTAS航空、AIR NEW ZEALANDを、別々に手配することになりました。

 こうした場合は、先の飛行機が遅れても、次は待ってくれませんし、日程変更も効きません。安いチケットだと、乗り遅れると「ただ損」になってしまいますし、新しい航空券を買わねばならないなど、その後が非常に大変です。以上のことから日程に余裕を見て、今回は、行きに1泊、帰りに1泊、シドニーに滞在することにしました。

 写真は市の中心部の、例のオペラハウスのある辺りの「CIRCULOR QUAY」駅辺りからの風景です。シドニーは開放的で明るく、建物は新しいものばかり。オーストラリアの若さと勢いを感じました。

 ただ、地下鉄の料金は高く感じました。空港から市の中心部まで2,000円程度します。(日本なら、距離から見て300円程度かと思います)ただ、日帰りならば、往復その料金で良いようです。

 また、食事の料金が高いです。ジュースなども、倍近くする感じです。アイスクリームも8ドルしたのには驚きました。

[ノーフォークアイランドは、ニュージーランド?]

 シドニー1泊後、ノーフォークへ向けてニュージーランド航空の飛行機に乗ったのですが、この便は「INTERNATIONAL」空港から出ます。しかも、出国手続きが必要です。オーストラリアからオーストラリアのテリトリーに行くので、ロードハウと同じように国内線だと思っていたのですが、これにはビックリしてしまいました。或いは、利用する航空会社のせいかもしれませんが、この辺の事情が分かっていないと、乗り継ぎに失敗するかもしれません。(旅行関係に詳しい方、事情を教えていただけると幸いです)

 また、シドニー国際空港には、荷物をデポージットしてくれる場所があります。通常の大きさの貨物で、8時間以内なら8ドル、12時間まで10ドル、24時間まで12ドル。もっと長くも、置いてもらえます。

(無論、料金は加算されますが) 今回は帰りに、それを利用しました。

 

 無事に旅を終え、24日の午前中には家に戻ったのですが、郵便箱には既にDIRECTでのQSLカード請求が届いていて、大層驚きました。

 追伸です。ノーフォークについて教えてくださる方がありました。

 ノーフォークはオーストラリア領ですが、自治政府があって、入国の際は独自の審査が行われているとのことです。それで理解が出来ました。

 空港でのお客さんの様子では、ニュージーランドの方が多かったように思います。島はのんびりとした雰囲気で、至る所に牧場があり、牛さんが放牧されています。牛さんは車道にもひょこひょこ出てくるので、運転には注意が必要です。

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