1295MHZ 9ele Yagi

 

　1200MHZ用のアンテナは、指向性のあるアンテナはBi Quadで良いと思っていたのですが、袋に入れて運搬して来たら、左右のプラスチックネジにエレメントを停めているエポキシ接着剤が外れ、それでエレメントが回転してしまって、同軸とエレメントのハンダ付け部分が取れてしまいました。

　それは後々直すこととして、今回は9ELEのヤギにトライしてみました。

　寸法はJAMSATの500円ヤギから寸法を縮小し、若干のアレンジを加えました。MMANAで計算しています。

　エレメントはφ３のアルミパイプと、φ3の真鍮パイプです。（真鍮でないと同軸からの線のハンダ付けができないため）

[結果]

　MMANAの数字でエレメントの長さを切って制作し、測定してみたところ、かなり狭帯域の上に1180MHZで合ってしまい、どうしてよいか分かりません！

　それで一旦諦めて、OWA型にトライしました。

OWAタイプでのトライ

　ネットでOWA＋YAGI(または八木）で検索しても、ほとんどヒットしません。とりわけ1200MHZ用は記事が無く、仕方がないので430MHZの寸法から類推して、下記のようなMMANA結果を得ました。インピーダンスが５０オーム！　しかも、SWR=1.08と素晴らしい結果が出ていて、これならいける！　と思ったのですが・・・。

 

[結果]

　制作後、全く上手く動作せず！

　理由は以下です。

●放射エレメントがダイポールアンテナのように左右(上下）で二つに分かれていて、給電線から別々にハンダ付けする構造なのですが、長さが50mmしかないエレメントに対して、ハンダ付けを上手くやり、しかも左右を絶縁する工作が上手く行かない！

（エレメントの末端にハンダ付けするのが構造的に難しかった！　結局、Tマッチやガンママッチでないと駄目そうで、それだと工作が大変そうで諦め！）

初号機を再制作して、アナライザで測定しながら1295MHZに合わせる

　ということで、初号機を再現し、そこからエレメント工作を遣って、周波数調整を試みました。YAGIも不思議で、周波数の調整には、

１）放射エレメントの長さの影響が大きい、合わせて給電点位置が影響する。

２）反射エレメントの長さは、ほとんど効かない。

３）放射エレメントの隣の導波エレメントの影響も大きい。

４）どれかの導波エレメントが抜けると、周波数がずれる。

という結果が得られました。

　測定器での結果は、1294MHZ付近に合い、SWR=1.1~1.2ほど。これから逆に寸法を取ってMMANAに載せてみたところ、これもまた一つの八木、という結果で、1295MHZで使える結果が出ています。

　いやはや何とも・・・。

 

　アナライザは7K3DIWさんにお借りしました（感謝です！）。また、計算上、エレメント間隔がちょっと変かと思うところ（赤にしてある）があるのですが、もう一回作るのも大変なので、これで実用機としたいと思います。

 

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