430MHZ コリニアアレイ (今回は11段)

 7K3DIWさんのHPを参照しながら、制作してみました。持っているリグがFT857DMで、430MHZも出られることが製作の要因です。

http://blog.goo.ne.jp/diw/c/7114d466255f48fdbdaa4a530605f392

材料は、

3D2V=約7m(エレメント部分の他に、釣竿からリグにつなげる部分も含みます)

M型コネクタ=1個

割りばし=数本(補強です。私は竹串を使いました)

ビニールテープ=1巻(ハンダ付け部を外部から保護します)

 同軸ケーブルを指定の寸法に切って繋いで行く方法なので、時間が掛かりますが、制作自体は難しくはありませんでした。手元の測定器は、200MHZまでのSWR計とアンテナアナライザMFJ259(430は測れない!)しかないので、リグのSWR計だけが頼りですが、一旦完成後、弱い電力で調整したところ、430MHZ~431MHZで、SWR計の目盛が振れない状態まで追い込めました!

(何しろ、ダミーロードを送信機に直に繋いでも、若干メモリが振れるような状態で、これは凄い再現性だな、と思いました)

  今回使った3D2Vは、フジクラ電線のものです。メーカーによって、若干寸法が異なる可能性があります。(ちなみに、フジクラのものは、かなり被覆の部分が硬いです!)

 7K3DIWさんの指定寸法通りに作ったら、SWR最小点は430ピッタリ!、でしたが、FMバンドでは若干、SWRが悪くなります。それで、再トライで、エレメントが1mm短いものを制作しました! 

 ※各エレメントの寸法精度が重要と思います。工作としては+-0.3mm程度で押さえたい所・・・。実は、二回目は435MHZが中心周波数になってしまいました。コンテスト用途なので、その後四苦八苦して、433MHZ中心に合わせました。

 

 私の家は、屋根の上にTVアンテナを上げても、映りが悪いようなところにあります。(それなので、今はテレビが無い状態です!) が、一階の窓から斜めに上げたような11段コリニアでも、八王子の局は、S59+20dBで入感しました。(ただ、相手も第一電波の定評あるアンテナ=X-7000でしたけれども・・・) 対照のために、1/4λのスリーブアンテナも作っておいたのですが、これに切り替えるとSは1でした。

 また、調整途中で聞こえた大山移動の局は非常にクリアで、こちらからコールすると取ってもらえました。(こちらのアンテナは調整途中で、SWRは857のメータで5目盛位振れてました。調整には、スタブの長さ調整が効きます。また、先端部分のエレメント調整が効きます。この二か所の寸法調整で追い込みました)。

 制作の際の注意点として、同軸を交互にハンダで付けて行くとき、芯線と周りの編みがショートしないこと、というのがあります。1エレメント、ハンダ付けするごとに、毎回、テスターでショートしていないか、確かめてください。実は、最後のエレメントまで作っていったらショートしたというのが2回あり、直そうと思って最後のエレメントを取っても治らず、どんどん元に戻ったことがあります。苦労が水の泡で、目が点になってしまいます!

 ハンダ付け部にテンションを加えないことも大事です。補強を終わって出来あがるまでは、曲げないように丁寧に扱ってください。

 

 その後、144MHZ用8段も制作しました。

 

※今はマニュアルは以下のHPから。

https://collinear-antenna.weebly.com/uploads/1/2/1/6/121694836/コーリニア製作マニュアルv1_4b.pdf

430MHZ用 8段軽量

 上記のアンテナを友人に譲ってしまいましたので、今回は8段を、家に残っている余りものの同軸で制作してみました。

 8つのエレメントのうち、4本が1.5D2V、3本が2.5D2V、1本が3D2Vで、位相調整部が1.5D2Vと3D2Vです。

 出来上がって引き込み線10cm程度を取り付け、さてスタブ調整と思ったのですが、440MHZ付近に合ってしまって上手く行きません。同軸長さは7K3DIWさんの提唱する235mmと118mmで遣っていてミスはないはずなんだけど・・・。幾らスタブ調整しても上手く行かないので一旦諦め、一本245mmくらいのを入れて様子を見て、と遣っているうちに、スタブを入れる位置を間違ったことに気づきました。

 ああ、何と・・・。何度も作っていて、もうマニュアルは不要、とばかりにやりだしたのが失敗でした。

 それで原点に戻って遣って見たら、今度は427MHZで合って、そこから頑として動かない。CWなら使えなくなくないですが、今回はFMで、433MHZ付近で使いたい。以前に位相調整部の長さで調整できたので、それは遣って見たのですがダメ。で、思い出して、245mmだった1エレメントを235mmにしたら、同調点が430MHZに移動しました。

 たった一本のエレメントでこうなんですよね・・・。で、それから235mmより若干長めのものをすべて一旦外して、固くなっているハンダ部分をニッパで抉り取りながら短くして行って(だいたい233mm付近)、遂に433MHZでSWR=1.1まで追い込みました。

 これで6M&DOWNに出られそうです。

(2020年6月記)

超軽量8段 1.5D2V版

(2020年10月21日)

 

 上記のアンテナがお嫁に行ってしまったので、家にある1.5D2VとMコネを使って8段を再制作してみました。エレメントは235mmで作ったのですが、写真のように床置きした状態でSWR=1.1以下。ところがこれをポールに沿わせて立ててみたらSWR=1.5.まあ、いいか・・・。これ以上スタブをいじると失敗しそうです。

 

 今回は、電話電信記念日コンテストに出てみようかな? と、考えてます。

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